第2回アイドル楽曲大賞2013〜メジャーアイドル楽曲部門

年の瀬の風物詩の投票原則。

・第一印象
・インストで聞きたい
ヘビーローテーションしたか?
・ライブでのインパクトは除く
・CDもしくはiTunesで手に入る曲優先
・その他


以下投票控え。

○メジャーアイドル楽曲部門(計 10 pt)

5. nerve/Dorothy Little Happy…1.5 pt

nerve
BiSの名曲のカバーらしいのですが、こっちの方を初めて聴いたので自分にとってはオリジナル。
イントロのカッティングギターにまず痺れたのですが、歌はアイドルらしいウィスパー気味の歌唱で後ろでうねるギターチューンとのギャップ、Bメロからサビに至る緩急が心地よかった。

4. にんじゃりばんばんきゃりーぱみゅぱみゅ…1.5 pt

にんじゃりばんばん
ヤスタカ兄さんお得意のオリエンタルエレクトロですが、Perfumeがチャイニーズとすればこっちはもろ和というやつで、にんじゃじゃじゃまる君(10年代Ver)にうってつけのBGMだと思います。にんじゃりばんばんといタイトルの意味不明さはかの名曲「愛〜スイートルーム」に通じるものがありますね。江戸中期にゃ与謝蕪村(適当)。
個人的にはサビの「シャキン!」という手裏剣音で「ガッツだぜ!」のあの場面が浮かんできて大好きです。

3. アイドルばかり聴かないで/Negicco…2.0 pt

アイドルばかり聴かないで
「アイドルの曲でアイドルアンチソングを歌うメタ構造」という仕掛けも面白いんですが、プロデュースにヲタの天敵渋谷系の総本山のような小西康陽さんを呼んでくるところが徹底していて寧ろ爽快。ライブ現場でサビ前の「\ざんねーん/」をHGさん風にやるとすごく快適で感激。
2番のサビ落ちの「ピッ!」というSEに何をリセットしたんだ、何をという感じでドキッとします。イミシンだよね。

2. チョコの奴隷SKE48…2.0 pt

チョコの奴隷  (SG+DVD) (Type-A) (初回生産限定盤)
曲を通してブカブカ鳴り渡るストリングスとブラスにやられました。
真夏の光線」という名曲があるせいか、こういう曲調って夏というイメージがあるのですが、冬の真っただ中というシチュエーションに持ってきたところが秀逸だと思う。
こういうオッと思わせる趣向ってかつてのハローが得意としたところだと思うんですけど今はどうなんでしょうね。

1. ネガティヴ・ガールズ!/Negicco…3.0 pt

Melody Palette
イントロを聴いて「まんま Style Council の Shout To The Top やんけwww」とウーロン茶噴いたものですが、大好きなので許す。
本家と同じく清涼感溢れるコード進行ではあるのですが、ポール・ウェラー御大がこういう曲調に過激な歌詞を乗せるのが得意だったように、彼女たちもなかなか。
「賛成の乾杯」という時代感溢れるギャグはさておき「嫌なことは明日考えよう」という歌詞に彼女たちの闇の深さをまざまざと感じました。普通の感覚だと「嫌なことは忘れよう」のはずなんですけどね。
そういうところも含めてメジャーの方では1位にアゲ。

○以下泣く泣く選に漏れた曲たち。

6. マジ勉NOW! feat.新井ひとみ/dancinthruthenights

これはホントに迷った。nerve とどっちにしようかと23時30分まで迷って、おやすみなさいしようかと思ったんですが、決め手は男のボーカルが入っているか否かというどうしようもない判断基準。今年の女子流チャンの楽曲がイマイチだったいうことはあったかもしれない。

7. 細雪リグレット/ Team K(AKB48

ベタベタのアイドル歌謡なんですが、ボーイ♂さんの暑苦しさに慣れた身にとって意外に新鮮でした。細雪というと谷崎なので世界観としてはよく分からない所はあるんですけどね。

8. パーティーについて/Negicco

これも迷った。ライブ現場で聴くと、多幸感でむせそうにになります。3本指ぐらいに入るくらい好き。ライブ現場でという補正とNegiccoから3曲インというのは…という政治力学の結果やむなくの措置。ここでぐだぐだ言い訳書いてるという時点で未練たらたら。

9. だいじょばない/Perfume

今年のアルバムも良い出来でしたが、そのなかでは一番好きです。滑舌が素晴らしいのとリズムの打ち方が秀逸。にんじゃりばんばんと曲のキャラが被ったのが唯一。

10. 恋するフォーチュンクッキーAKB48

70年代あたりのブラック・ソウルを持ってきた点が秀逸。次のGS風味のハート・エレキも好きです。AKBにこういう芸当ができるのかというと怒られそう、というか怒られるんでしょうが、かつてはハローのお家芸だっただけに複雑なものが去来するのでした。


というわけでトマパイの中で何を選ぶか悩んでた昨年と異なり、今年はなかなか多様な顔触れになったのではないかと思います。また、食わず嫌いはいかんよねということを再認識いたしました。うん、面白かった。