注文が多い料理店

 美勇伝のアルバム「美勇伝シングルベスト9 Vol.1おまけつき<初回生産限定盤>(DVD付)」が 6155 枚でオリコン 36 位だったそうで。ベストだかシングルコレクションだかは置いといて意味の分からないリリース時期といい、乏しいというか的を外した感のあるプロモーションといい、もっと悪い数字を予想してたんですが、予想以上に売れていて正直ビックリ。
 制作費が新曲 1 曲分プラスアルファぐらいに思ってて、値段的なことを加味して現在のシングルが 10000 枚前後であることを考えると 3500 枚ぐらいがボーダーかなと思ってました。コストパフォーマンス的には相対的に良かったんじゃという素人判断。
 ただ首の皮が二枚な状況は変わんないので来年に向けてちょっと考えてみたいと思う。
 問題点としては美勇伝という名前が知られていないという問題、仮に知られていても美勇伝が、石川梨華 with その他少し、であることから脱却できてないという所でしょうか。

○南北問題

 最初のに関してはやっぱりプロモーションに一貫性がないというところに行き着くのでしょう。ジャケ写の水着やバニーが滑り倒したというのもさることながら、個人的には地方票を切っちゃったのは痛かったと思う。ここでいう「地方」ってのは東名阪の三大都市圏以外の地域と言う意味で使います。
 ハローのユニットで三大都市圏と地方の順位の差が一番酷いのって何気に美勇伝だったりします。シングルの売り上げが右肩下がりで、どっちかというと「体力がない」ユニットにとってこの現状は相当にきつい。金持ちにはびた一文でも貧乏人には生死に関わるのよ。ちょっと自虐に過ぎるかもしれないけど。
 まぁ体力がないから地方を回れないということはあるんでしょうし、プッシュされてた2005年ごろでも言われてたことですから、初めから手遅れだったのかもしれない。それだけに去年のハロ☆パや今回の娘。に帯同するツアーで先乗りして新曲(「一切合切」「じゃじゃ馬」「ベスト」)のインストアイベント(&握手会)をかます機会はあったんじゃないかと思うと今更ながら切歯扼腕してます。
 東名阪でコンサート、地方でインストアイベント(&握手会)もしくは小さな箱でのスタンディングという二刀流な案を考えましたが、自給自足できる体力があるのか分からないので対策としては現実性に欠けるかなぁ。そもそも来年があるのかも分からない。

○石川帝国問題

 第二の石川梨華 with その他少し、という所も最初に含まれるのかもしれないけど別枠で書いとく。
 更に分解しますと「その他少し」の知名度が上がってないこともさることながら、石川さんの知名度、ソロ露出の成果が美勇伝本体にほとんど還元できてないことが問題として挙げられるでしょうか。
 二人の知名度に関してですが、写真集を出したり、ピンで露出してることはあるんでプロモートが皆無ということはないです。今週も岡田さんがフラッシュでグラビアに出てたりさっきやってたメデューサの瞳に出てたりする。しかし効果があったのかはちょっと考えなければならなくて、なかったのなら潜在的需要のある年齢層とか対策を練る必要があるし、石川さんに関してはやっぱり音ガタが一番引っかかるけどまぁいいや。
 案としては石川さんに一極集中しているファクターを三好絵梨香さん、岡田唯さんに付与するのが手っ取り早いかなぁ。具体的には三好さんにリーダー職、岡田さんにセンターとか。
 これは石川さんがどこにいても変わらないという絶対的な信頼のもとに言うんですけど、逆に言えばリーダーとかセンターってのは今の石川さんが持っててもしょうがないとは言いすぎですけど、持ってることによる上積みは少ないとも言える。三好さん、岡田さんが持ってたほうが対外的なキャラ付けとしては活かしやすいんじゃないかと。


 とまぁグダグダと実りのないことを上から目線で書いた気がしますが、一周して美勇伝良いユニットですよ、ということを及ばずながら書いていきたいという原点に戻ってきた感じがします。また回りまわるかもしれないけど個人的には「娘。時代の石川梨華を知らないファン層」が入ってきてくれると面白いよなぁと思う。