極楽鳥の夏(天国編)
考えてみれば美勇伝の現場でも最初は怒ってばっかだったな。歴史は繰り返すのか成長していないだけなのか。
・江戸の手毬唄II
振りも知らないし、覚えようと思わないので水中の藻の様にユラユラ縦揺れしてたら、フラッシュバックで渦巻く記憶。気がついたら4年前の安倍さん卒業コンサートイブで「愛あらばIt's All Right」で壮絶に縦揺れしてたヒップホッパーを思っていた。元気ですかーっ!?
・オープニング〜ドドンガドン音頭
℃-ute版笑点(のオープニング)。
上げ子全開なのは良いけど、梅田えりかさんの見せ場はこれで終わりという壮絶な出落ちに心がやや冷える。パパンがパン、とやってたらやや前かがみになりいつの間にかパタリロ音頭に。分からない人はお父さんにでも聞くように。とほほ。
・スイーーツ→→→ライブ
コールするならちゃんとやればいいのに。奥歯に物が挟まったようなもやもや感。「イメージカラー」を聞いた後余計にそう感じた。二人のかめはめ波がへなへなに見えた。
・最高級のエンジョイGIRLS
間奏のタップダンス。イコライジングの謎が解けた瞬間。矢島ちゃんの立ち姿がなんともカッチョいい。
・通学ベクトル
略。
・晴れのプラチナ通り
映像がフォーカスされてたせいかもしれないけど、指先での演技が見所。そういえば後藤さんの「指」ってオチまで見ていなかった気がする。
・「忘れたくない夏」
えりかさんの入ってたユニゾンだけハモっているように聞こえるのは気のせいだろうか。と言っておきながらこれっぽちも気のせいだと思っていないところが贔屓の引き倒し。主旋律じゃないところが相変わらずの仕事です、えりかさん。
・ダイアリー
この選曲は謎。暫く曲名が思い出せずにソロデビュー曲かと錯覚したくらい意味の分からないセンス。百歩譲って直前にやったコントが「学園物」故だったとしても「カバー」を持ってくる必然性がさっぱりだ。「タイムカプセル」を夕焼けの中で一人歌う矢島ちゃんとかいくらでもやりようがあるのに。ちょっと冷めた。
・夏
この選曲はアホ。アホ過ぎて「梅田えりかだからプラム記念日だな」と往年の女子プロレスラーを思い出したくらいアホな選曲。チャレンジしすぎてラインを踏み越えてしまったような1曲。いくら夏だからといってファウルでは得点にならんのよ。
これは「梅田えりかパシイベ」の時も感じた事だけど℃-uteの子たちには約一人を除いて「カバー」は時期尚早。自分たちの曲をやっとものにしつつある今なのに、単独のコンサートでカバーやってる段じゃありませんぜ旦那。旦那って誰だ。
・大きな愛でもてなして
前の2曲で駄々下がりだったテンションを救ってくれたこの曲。いやー楽しいわほんと。踊る人がいないえりかパートで踊り倒すの。
・わっきゃない(Z)
うおーっ、えりかさんの見せ場はこれか。出オチ(それも2D)だけじゃなくてほんと良かった。
身びいきが過ぎるかも知れんけどやっと村上さんからパートの継承が完了したな。立派です。
・JUMP
ここで JUMP は反則だろうとエドワード・ヴァン・ヘイレンも言ってます。言ってませんがコンドルさんは言いました。美勇伝説での恋するエンジェルハートと同じ状況だ、ついでに言うとアレンジは両方とも山崎淳ッ!と俄然盛り上がってたんですが、間奏明けのヲタ大合唱で腰砕け。ちょっと思い出が汚された気分になった。がっかり。
・都会っ子 純情
「アーユーレディ!」と言ってみて楽しかったのは今回最大の発見だった。
・アンコール明け
突如として上げ子劇場開始。心の準備を全くしていなかったので極楽鳥も真っ青のドハデな衣装にクラクラした。卒業するのかと思った。目くるめく極楽。
今回は放置、ぞんざいに扱われる上げ子さん。演出だけど本気で凹むかもと心配してたけど上げ子の仮面は鉄板でできていた。最後まで上げ子は上げ子。まぁ別人なんだからといえばそれまでなんだけど素晴らしいエンターテイナーでした彼女は。夜公演の「何この引き潮、海が近いだけに」は今期最高の迷言。
・That's the POWER
開演前に感じた予感が現実に。ドドンガドン音頭に続き、この曲も次は上げ子が歌えば良いよ。破壊なくして創造なし。
・全体の感想
去年春の「ゴールデン初デート」と秋の「放課後のエッセンス」を足して2で割ったようなコンサートで「3部作」のラストを飾ると考えれば面白いコンサートでした。本当に3部作になるかどうかは知らんけど、春に出たニューアルバムを上手く取り入れた流れになってた。
ただなぁ。謎の選曲だった2曲を挟んでそれまで1曲もなかった村上ちゃんがいた頃の曲がぞろぞろ出てくるんですよね。好きな曲ばっかなんで個人的には好きな流れでしたけど、メジャーデビュー以降の曲だけでやろうとしたシナリオが崩壊したと取れなくもなかったりする。となると次はコンセプトもさることながら、「紀元前」と「紀元後」の曲をどう融合していくのかなと。その問いに対する答えは少なくとも今回では出なかったように感じています。