創業と守成と
衆議院が解散しました。9月11日に総選挙。参議院で郵政民営化法案が否決されたためです。郵政民営化は小泉首相の悲願でありますから、表向きは筋を通したということでしょうね。内輪もめ解散。不謹慎ながら劇場を見てるみたい。
今更ながらですが、郵政民営化というのはやると、どういうメリットがあるか未だによくわからないんですよね。逆に言うとどういうデメリットがあるのかも。賛成派も反対派も感情論になってる気がします。まぁ今後の成り行きに注目。
閑話休題(懐かし第一期タンポポ)。
国の興亡は歴史の常ですが、王朝や帝国を一から創るのとそれを守り維持し続けることのどちらが難しいのでしょうか?ある人は「創るときは様々な敵、困難があり、一つ一つそれを克服することが難しい。」というだろうし、またある人は「創られたものを維持するには不断の努力が必要で、油断するとすぐ無に帰す。」というでしょう。どちらも説得力があり、どちらが正しいと思うかは、人によるのではないでしょうか?
モーニング娘。は結成して既に7年半。オリジナルメンバーは既になく、人々の記憶と記録の中にしかいない歴史的存在と化しました。創業時の喧騒は既に昔。右肩のぼりの時期もすぎ、いかに現状を維持し、更にもう一度伸びるかという守成の時期に入ってます。創業時の娘。が良いか守成時の今の娘。の方が良いかは人によって違うでしょう。僕はどちらも良いので選べないです。懐かしむことはできますが。
おまけ矢口キャワ!
今日の主人公はその両方の時代を過しました。仲間と創業の労苦をともにし、守成時においてはリーダーとしてメンバーを纏め上げたという稀有な存在です。裕ちゃんがリーダーの時代、つまり創業の時代を終え、時代が守成へと変わる頃リーダーを任された、ちょっと気の強い不思議娘は誰が見ても立派なリーダへと変貌しました。「地位が人を作る」といいますがその外的な要求のほかに「その地位にふさわしい人物になりたい」という内的な意志の力が人を変えるのでしょう。
娘における二つの異なる時代で、彼女は自分を成長させ、立派に勤めを果たし、今年卒業を迎えました。その時、僕は確かに一つのピリオドが打たれたことを感じずにはおれませんでした。矢張り貴女は凄かった。
第二期タンポポ
その彼女も本日24歳を迎えました。これからも石川梨華さんのよき姉貴分として彼女の相談に乗ってやってください。
おまけ石川、加護キャワッ!
飯田圭織さん24歳のお誕生日おめでとうございます。
現在、やっぱ綺麗ですねぇ。
蛇足。
本日のネタ元は中国の唐の時代。
太宗皇帝はかつて近臣たちにこう下問したことがありました。
「創業と守成とはどちらが難しいか?」
大臣の房玄齡はこう答えました。
「創業の初めは、群雄競い起り、攻め破って降伏させ、戦って打ちかつのですから、そういう点からいえば、創業の方がむずかしいと思われます。」
一方秘書監長の魏徴はこう答えました。
「昔から帝王は位を艱難の間に得て、これを安逸の間に失うものです。そういう点からいえば、守成の方がむずかしゅうございましょう。」
太宗は言いました。
「玄齢は朕とともに天下を取り、百死に一生を得た。だから創業のむずかしさを知っている。徴は自分とともに天下を安んじ、常に驕奢は富貴から生じ、禍乱はゆるがせにするところから生ずることを恐れている。だから、守成のむずかしさを知っている。しかし創業のむずかしさは、もう去った。いまは、守成のむずかしさを諸公らとともに慎もう。」
「唐書」房玄齡伝より
「貞観政要」にも同様の記述があります。