Extra Flight

 8月も3分の2を過ぎ、ここ2、3年崩しがちだった体調も目立った異変も無く無事に来ております。眠いけど。家に帰ると殆ど風呂はいるか寝てますのでおかげで更新や巡回時間は皆無に近いものの頗る元気。このまま墜落することなく9月に突入したいものだ。CDTVのSPを見ていて市井ちゃ〜〜〜〜〜んとキモイ叫び声を挙げておりヲタ魂も一応元気みたいです。
 忙しいこともあり、現場に行くことも少なく唯一行ったリボンの騎士も全部は書いてない。もう2週間も前の話でいささか古くなってるし今見れば的外れなものになってると思うけど、つーかなってないと困るけど、このまま埋もれさせて目に見える形で残しておかないと後生が悪そうなので、ね。もう20日ですからネタばれもケタはずれも無いと思うのですが、内容に多分触れるので一応注意書きしときます。
 その前に。
 ℃-uteの皆さんがテレビに出られたようで。つってもハロモニときらりん、半分は実物ではない。ホームと言っていい環境だけど後者はエンディングテーマになっているようで一般層への訴求の可能性も無きにしも非ずですから「問い合わせ殺到につき緊急リリース!」とかやりゃあいいのにね。もしくはきらりんのミニアルバムとかに入れてもらうとか。そりゃ版権とか諸事情があるんだろうけどそもそもメジャーデビューしてないんだからハードルは低そうなんですけどね。驥尾に付すにしろ尻馬に乗るにしろチャンスだと思うのですが。
 さて(因みに中島さんと鈴木さんが区別つかず)。
 先日(といっても 2 weeks ago ですが、ここでは 2 days ago)は奥歯にモノの挟まったような書き方をしましたが、自分として全体の感想としてはアレ以外に書きようが無かった。何しろミュージカル嫌いという精神的ハンデを背負ってる上に、ハロプロ関連のミュージカルは生まれて初めてであり、原作も全く知らないままでしたからヲタとして、というよりは素人に近かったと言うのが本音です。ですからアイドルがやるから、とか準備期間が短いからという事情は百も承知してますが、敢えて宇宙の彼方にほうりやって忖度しませんでした。一人の人間としてどう感じるかの方に重点を置いてました。言い訳終わり。
 んで具体的に書いていくと、一番引っかかったのはストーリー上のこと、後半から急にご都合主義的な展開は致し方ないものの結局「リボンの騎士」というのは何だったのかということが全く読み取れなかったんですね。前半の父王を殺した陰謀の黒幕は誰かというなことで、ナイロン卿を脅迫するのに怪傑黒頭巾、いやバットマンロビンのような格好で出て来たっきりでそれっきり。それでもナイロンを懲らしめたあと「お父様が〜♪」とリボンにまつわる歌を歌ってくれましたが、どうもその前の父子の愛情というか絆の深さをシーン内で読み取れなかったせいか唐突な感じが強くて全く腑に落ちない。リボンの騎士というタイトルが付いてるからにはさぞ象徴的な存在なんだろうなと思ってたんですが、余りの存在の薄さにアゴが外れるくらい落胆しました。
 後は全体的に纏まってるんだけど何かよく分からないけど凄い、というような感情を揺すぶられるような圧倒的なものは感じませんでした。原因の一つは自分のミュージカル嫌いにあるのは間違いない。ここからは妄想に近い推論なんですけどもう一つの原因として演出家のプランを完璧に実行したに過ぎないように見えたことがあるのかもしれない。
 今回は宝塚という舞台芸術としては一つのブランドを確立したところの演出であり、木村さんも「自分の言う事には絶対したがってもらう」と言ってたように記憶しています。それでも舞台ってのは役者のものであって、自分は役者がそういったがんじがらめの環境の中で時には演出家と衝突しながらも垣間見せる「役者そのものの感性」の部分が大好きです。今回は演出家のレールに完璧に乗ったということ以外のことは感じませんでした。
 これは脚本がある程度メンバー自身の個性を反映させた所謂「アテ書き」に近かったのも一因であるように思います。半年弱という時間的制約のせいか木村さん自身のこだわりなのか確信めいたものは無いんですけど、少なくともメンバーたちは自分自身を投影させやすい役柄に「なりきる」ことによって今回の舞台を迎えた気がする。ですから演出家の意図を完璧に実行すると言うミッションは完璧だったと思いますがそこを越えたところにある演者の感性と言うプラスアルファに過ぎないけど自分的にはそこが見たかったッというのは殆ど読み取れませんでしたし、その辺が物足りなかった。
 以上不満というか物足りなかった部分を具体的に挙げてみましたが、原因はこちら側にもあるんですよねぇ。観劇後おウチに帰って、パンフレットやこちらの木村さんのインタビューの記事を読むと、自分が引っ掛かりを感じた部分は結構意図的なものであったことが分かりその辺をプラス面として捉えられな駆ったのは結構悔しかったりすると同時に自分の感性もまだまだだなと思った。全部把握してないんですがネット上の感想を見れば自分の見落とした部分もあるかもしれない、出直してきますというのが現在の心境でいろいろ勉強になりました。だからといってもう一回見るつもりは無いんですが、他のものを見て今の自分はどう思うかという興味からお盆の「雨と夢のあとに」の観劇につながるのです。まぁこれは別のお話。