アリコレ

 今から書くのはいつにも増して脳内分泌物の濃度が高く独りよがりの自慢しかないと思われるので、ネタバレやな方たちとともに回れ右しちゃってください。
 というのは10年目という記念イヤーにおける初現場が…最前だったからです。センターの阿鼻叫喚餓鬼地獄の真ん前ではありません。ファミリー席最前。メンバーとほぼゼロ距離で正対できるポジション。人生初。サイゼンバッハーさん(独)もビックリだ。誰だ。
 券にはF2列とあったので珍しく近そうだなと期待してたのですが、1列目が花道で潰してあったので自動的に2列目が最前。開演直前に駆け込みセーフだったのですが、ぜぇぜぇ言いながら肝を潰しました。
 もう何か回転寿司というかパリコレというかキタコレ、バニちゃん着たコレ、是ちゃん来たこれという感じでもー訳が分からない。いつも見てる世界と違って現実感が非常に乏しい不思議な世界でした。ヒジョーに疲れた。ライブでは感じない種類の疲れだった気がします。終演後鏡を見る機会があったら顔面がひどいことになってた気がする…
 こんな感じ。
 ホントは発表が終わってのご褒美で手配したのでその辺は残念でしたが、来るべき怒涛の2月に向けてのカンフル剤という風にとっておきます。
 以下はその未知の世界で経験したことを人物別に脳内物質満載で記したいと思います。その前に実験すませて来る。
 23:40、1回目追記。
○最前付近の生態学
 まず最初は最前付近の奇妙な方々。奇妙といっても雰囲気に呑まれてた所があるので日常風景だったのかもしれません。
 まず右横が二人組の男性で、もーありとあらゆる最前用具?、スケッチブックやらボードやら果ては奇妙なぬいぐるみまで用意してありました。その辺で最前線は違うなぁとビックリした次第。良い子はまねしない方が良いと思います。
 基本的にはキッズ好きで熊井さんと矢島さんに対するガッツキが凄かった。見た感じ彼女たちはレスをくれる方みたいで、おこぼれで視線を頂いてました。かなりヲタ芸人で座ったまま高速OADをやったりして風がびゅんびゅん来ました。走ってきたので程よい涼を取れました。感謝。
 エルダメンの歌は便所とかに行ってたので成人はダメなのかしらんと思ってたのですがラストの挨拶でセンター席を向いてた石川さんに「梨華ちゃん梨華ちゃん」とガッつき、それを聞いた石川さんが振り向き手を振ってくれた気がしたのには大変感謝しております。ハイ。
 んで、後ろが3人の女性軍で嗜好的には成人女性全般。吉澤さん、松浦さん、藤本さん、アヤカさん、里田さんあたりが多かった。あ、あと三好さんが好きみたいで親近感は持ちました。3人とも声量が非常に豊かでレスのおこぼれを結構いただいてました。後ろを見て視線を落として手を振ってくれるパターン。
 左横の人が秀逸でした。腕組みしたまま微動だにせず。ファミリー席にいる人種としては極めて真っ当な方だと思うのですが、最前という括りでみると変わったかただなぁという印象を受けるところが不思議。最前マジック。初めてで僕と同じように戸惑ってるのか、最前常連でいつものプレイでは飽きて最前を贅沢に浪費するという「最前貴族」なのか…周囲の喧騒を断ち切ったような超然としたその態度はノブレスオブリッジな雰囲気をかもし出しており、僕はイタく感動しました。
 つまり僕も最初は腕を組んで俺ってガッつかないもんねぇ、「武士は食わねど高楊枝」的なプレイで最前をいささか倒錯的に楽しもうとしてました。内心は推しメン問わずカワイイ女の子が目の前で歌い、舞ってくれればそれでよかったのですが、いざ目の当たりにすると物凄く…恥ずかしかったですね。