Rest in Peace

 クリス・ベノワの訃報に接し。
 最初に一報を見たときは最近ビンスの爆死アングルとかやってるWWEでベノワもヘンなストーリーラインに巻き込まれたなぁと半ば呆れながら公式サイトに行ったんですが、どうやらホントらしい。暫らくの自失の後、鼻の奥がツーンとして涙を堪えるのがやっとでした。大好きなレスラーだったけどこんな形で「大好き」を確認するのは本当に辛い。「過去形」で語ることも。
 ヘビー級のレスラーとしては小柄でしたけどパワーも然ることながら技術が凄かった。「職人肌」や「いぶし銀」という形容詞が実に似合う。まぁそういうレスラーには得てして「地味」という形容詞もセットでついてくるんでエンターテイメント路線重視のWWEで天下を取るのは難しいと思ってたし、アメリカではああいうタイプは認められないから、日本に帰って来れば良いと半ばキレながら主張してたこともある。
 だからこそプロレス界最大の祭典レッスルマニアの20回記念のメインで世界王者になった時は物凄く嬉しかったですしアメリカ人分かってんじゃんとやや上から目線で感心もした。友人のエディ・ゲレロが祝福に駆けつけたのも嬉しい出来事でしたね。
 でもそのエディも既にこの世にいませんし、ベノワもいなくなりました。イシゾーは「子供の時に死ぬのは、悲しくて悲しくて悲しいでしょ!」って言ってたけど、大人になっても死ぬことは、やっぱり悲しくて悲しくて悲しい…嬉し涙をこらえながら見てたあの映像を今度は別の意味の涙をこらえながら見なければならない。これを書けてる時点で大分落ち着いてきたのは確かなんだけど、「めぐる恋の季節」PVの感想はちょっと無理っぽい。改めて出直してくるわ。