ひとりあそびII

 コンサートが無くなり、食いつくニュースが無いと更新しなくなるって典型的過ぎてアレだ。
 しかしネタの有無については、よくチラシの裏って言いますが、思いついた話のネタは未だに裏紙にメモしてるんであることはある。ただココの更新に殆ど使われたことはないです。理由としては呆れるくらい簡単なことでして、メモ紙を見ても何を意図してメモしたのか思い出せないので膨らませようがないからなんですね。
 箇条書きで一言しか書かれてないので後から見ても訳が分からないことが多い。「すだれはげ」と書かれてても当時の僕が何を面白がってたのかが思い出せないんですよね。こうして名作迷作の種は芽も生えずに打ち捨てられるのです。もったいない。
 ただ最近はチラシの裏小説を書きたいらしく、ワンセンテンス以上のメモ書きが多くて、何を意図してのメモか結構思い出せるようになってます。こういう時(=ネタがない時)重宝しそうです。因みに今日のは「左利きのバイオリニストはいるのか?」でした。これは今日聴きに行った後輩のオーケストラの感想やね。
 さて。
 今日は「PVはいくら?」というメモを取り上げます。これは、先日ガクトさんがPVの制作に3000万円かけたという記事が載ってて魂消たというのが発端なんですが、よく考えるとどこが凄いのか良く分かんないんです。や確かに3000万円という数字だけで確かに凄いし、記事に載ることからも破格の数字であることは分かるんですが、他のアーティストも仮に3000万ぐらい使ってたら別段凄くないです。「風林火山」出演に伴う提灯記事という解釈で終わり。
 どんだけぇ?という疑問に答えてないんですよ。要は「東京ドーム10個分の広さ」とか「富士山5個分の高さ」という、基準値と比較してどれくらいなのかが分からない。この辺が酷くモヤモやしてたので「普通の相場はどのくらいなの?」という意味でメモったのでしょう。んで話を膨らませるために調べてみた

1. PV制作費の相場

 最初にいつもお世話になってるSePやGois、Dee Driveを調べてみたけど分かんない。値段を載せてる会社は確かにあるんですけど、同じPVでも企業や店のディスプレイに使うPVだったりするんですよね。それでもミュージック・クリップを請け負う所も一応幾つかはありまして、大体10万円から150万円でした。手間ひまで大分違うようです。
 とまぁ一応具体的数字にはたどりついたんですけど、オーダーメイドですし、フィルモグラフィーが無いんで商業用のPVを作ってるのかには一抹の不安が残る。別方面から調べてみますと面白い記事がありました。お隣り韓国のPV事情を紹介した記事。一部引用します。

 まず日本にはないドラマタイズミュージックビデオの存在が挙げられます。ドラマタイズとは、ドラマ的な映像という意味ですが、大抵、歌を歌っている歌手本人は出演せず、有名俳優などが出演し、まるで1本の映画のような、ストーリー仕立てのミュージックビデオのことを韓国ではドラマタイズミュージックビデオと呼んでいます。このドラマタイズ作品の特徴は、歌本編は4分程度でも、ミュージックビデオは10分とか、かなり強引に時間を引き延ばし、長尺の作品を制作したりするんです。当然、すごくお金もかけています。制作費は日本だとだいたい2〜300万円、高くて500万円くらいが相場なんですが、韓国ではこのようなドラマタイズ作品に1千万以上かけているものも少なくありません。


韓流ナウ。「ドラマよりドラマ的!?ミュージックビデオは面白い!」

 これは日本と韓国のPV事情の違いという意味でも興味深い記事ですが、日本のPV制作費の相場が「2〜300万、高くて500万」と言及している点が大変興味深いです。ガクトさんの3000万という数字の破格さも実感できた。
 他にもジョージ・マイケルのPVを3億かけて作ったとか、トーレ・ヨハンソンのプロデュース作品のPVが20ドルだったとかの記事も見つかりまして正確なところはよく分からないというのが正直な所です。日本の相場も鵜呑みにしては危険なんですが、まぁ7桁という数字は最低限信用していいのかな、と。我らがハロプロ軍のPVもそれくらいかかってると思う。よく「金かかってないだろ?」と言っちゃうんですが、やっぱスタッフの絶対的な人数は必要だと思うんで値切るには限界がありそう。
 何か調べてるうちに結構面白くなってきたので、数回に分けようかと思います。次回は「シングルVを作る理由(仮)」