ひとりあそびIV

 DohhhUP!使えないなぁ。重すぎて美勇伝の先行ライブ映像が見られないではないか。あ、こっちのスペックがダメなのか。
 えー前エントリーのハロプロ楽曲大賞1997-2006のPV部門の監督さんのまとめ。監督さんについては以前から調べてたので作業量はそれほどじゃなかったんですが、サンプル集めの最中で見てないPVが結構あって、見入ってて作業が遅々として進みませんでした。特に初期の松浦さんや藤本さんは殆ど見てなくてヒジョーに有意義な体験だった。市井さんのはリアルタイムだった頃は心が折れるくらい酷いもんだと思ってたけど、今見るとそれほどでもなかったりするのが不思議。耐性がついたのかハードルが下がったのかは分かんない。両方かもしれない。
 んで過去の楽曲大賞のPV部門の上位と照らし合わせてたんですけどgoisの河谷英夫さんとDeedriveの竹石渉さんが皆さんお好きなようで。や、皮肉ではなくて自分もご両所は好きです。河谷さんは楽曲に対する自分の解釈を箱庭的世界としてきっちり収めてくる監督さんですし、竹石さんは画質というか光の扱い方にコダワリが見られる監督さんだったりする。このお二方に今のハロプロのPVの流れを良くも悪くも形作ったタカハタ秀太さんがどう絡んでくるのか楽しみにしています。
 さて。

3. シングルVのクレジットにもの申す。

 そもそも自分がPVの監督さんにこだわるのは、気に入らないPVに出くわした時に「責任者出て来いっ!」と言いたい悪趣味さが主たる動機なんですが、自分が心血注いで作った「作品」が何のクレジットもされずに世に出回るのはどうなんだろうなぁという思いもあるのです。
 全部かどうかは分かんないけど自分が持っているハロプロの「シングルV」には作詞者、作曲者、編曲者は全て載ってるのに映像関連のスタッフさんは一切クレジットされてない。これは物凄く不思議なことだと思っています。コンサートなど他のハロプロの映像作品スタッフロールにはきちんとクレジットされてるからますます訳が分からない。
 同じ映像でもテレビで流れるCMには制作者のクレジットが載ることはありません。商品の宣伝が主目的ですからね。PVに関してもあくまで「楽曲のプロモーション」という宣伝が主目的だと考えればクレジットがないのも納得出来る話。
 ただハロプロの場合はそれを「シングルV」という商品として売っちゃってるんですよね。こうなるといくら楽曲に対して映像が従であっても、映像技術によって一つの作品世界を繰り広げてるわけですから、出来が良ければ制作陣は賞賛を受けて当然だし、出来が悪ければ制作陣は批判を受けてしかるべきだと思うんですよ。金取ってるんですから。ただ今のままだと楽曲の制作陣に矛先が向きますからいささか尻の据わりが悪い。
 まぁトレーサビリティという大げさな話ではなく、権利上の問題があるのかもしれないけど単に忘れてるのならメイキングの後のアップフロントワークスのクレジットが出る前にスタッフのクレジットを入れるのが筋なのではという話。「アイドル」を謳っている以上、ハロプロにとってビジュアル戦略ってのは重要な柱の一つな訳ですから、楽曲とは違った意味でメンバーの魅力を何倍にも増幅してくれる制作さんに対しては良いお付き合いをしてくれることを願っている。また自分が作品の制作者だったら自分の仕事が形として残らないってのは悔しがるはずなので、この辺は些細なことだけど大事なことだと思ってます。
 最後に。
 他の界隈はどうかと言うと、PVを「シングルV」として売り物にするという手法はハロプロ独特なんで他の類似例を探すのは結構困難だったりします。貧弱な例の一つですが今手元にあるPerfumeのComplete Bestは楽曲のCDとPVのDVDの2枚セットなんですが、ジャケットにPVの制作陣がキチンとクレジットされてたりする。モノクロームエフェクトは久保茂昭ハロプロだとカン紺藤の監督)さんなのか…