伊達と酔拳2

 最近固い書類書きが多いせいか、昨日の更新は学術論文の体裁をとってしまった。や、内容はアレなんですけどフォーマットをそれ仕様にしたら書きやすいこと書きやすいこと。意識がとっ散らかって書けそうになかった故の苦肉の策だったんですけど案外早く終わってしまった。またやるか。
 さて。
 今日はのんびりデスクワークしながらPVやら写真集を眺めてたので感想を少し。
 週の頭にメロンの新曲「お願い魅惑のターゲット」のジャケ写を見て玄米茶噴いた身としてはPVはこの4人の「ブラザー」が実は着ぐるみで中からメンバーが出てくるのかなぁと思ってたんですが、予想はあえなくハズレ。彼らがどっかの公園でストリートパフォーマンスしているのをドキュメンタリータッチで撮った映像が淡々と流れるというものでした。定点観測だったり、遠目の引きでメンバーが被ってたり、振り付けが微妙にバラバラだったり、スクリーン幅が伸縮したり、メロン記念日にカブれた黒人が自分らのパフォーマンスを You Tube に垂れ流しました、的な素人感丸出しの仕上り。
 それでもジャケット写真の口の部分だけパクパク動いてたり、終盤で意味も無く上半身裸になったりと確信犯で酔狂をやってる感じが面白かった。何食わぬ顔で You Tube に垂れ流しても分からない気がする。そういうプロモーションもアリかもしれない。
 で。
 番組やPVで外人に日本語をアテレコするという手法はミスターマッスルMr. Children の「ニシヘヒガシヘ」など枚挙に暇がないですけど、ハロプロというアイドル集団でブラザーを起用するロックというか酔狂さが物凄く爽快。黒人男性なのはそのビジュアルのギャップも然ることながら上戸彩さんのお兄さんが黒人のソフトバンクのCMや一夜たつと黒人のバレリーナになっていたというインテルのCM、そしてビリー隊長の影響があるのかもしれないですね。酔狂かつタイムリー。
 いずれにしろこういう「冒険」ができるのも曲自体が既に好評を博していることや、現在のメロン記念日さんの活動がビジュアル面に良い意味で重きを置いてないからなのかなぁと思っています。これが℃や美勇伝で同じようなことができるかと言えば難しいでしょうね。
 ℃-uteの新曲「博多っ子 純情 (Don't stop 恋愛中) 」もとい「都会っ子 純情 (Don't stop 純情)」は言うに及ばず、美勇伝の新曲「じゃじゃ馬パラダイス」でもメンバーが出ずに実際の馬が出演して石川さんの声で歌っていたら非難囂囂でしょう。せいぜいメンバーがロデオボーイに乗ってるのが関の山。
 個人的には面白いと思うけど、そこは「立ち位置」の違いですから、彼女たちには彼女たちにあった酔狂を、ということでしょうか。そもそもメロン記念日が純然たる「アイドル」として語って良いのかなぁ、と今書いてて思った。興味深い所。
 最後に。
 今回に限っては Close up ver. は楽しみ。先ほどのミスターマッスルやニシヘヒガシヘもそうだったんですけど、こういうやつの面白さの一つは「外人」の口の動きが「日本語」に見える所だと思うので、「メコン記念日(仮)」のアップは是非見てみたい。表情までついてたらなおよろし。