梨と鰻(本番)
本日は大宮ソニックシティのモーニング娘。の秋ツアー「ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB」の夜公演に行ってまいりました。ネタばれガンガンしますのでご注意を。
戦利品による行数稼ぎ。
昨日は「三好友の会」と「岡田ギュー」を引き連れた「黒船石川」がどうぶち壊すのか興味があると記しましたが、実は「現娘。メンバーを肉眼で識別できるか挑戦」という裏テーマがございました。
というのも夏のハロコンでステージで舞い踊るメンバーの誰一人として識別できない所謂「金正日マスゲーム症候群」別名「MAX の誰一人識別できない症候群」にかかっていることが判明し、甚くショックを受けた次第。一方では均質化したモーニング娘。という僕の中での娘。観をダイレクトに反映していて、俺ってただの懐古厨なんだなと納得してもいるのでした。
ただ推しもいない、箱ヲタとしても死んでるからこそ逆に今の娘。さんたちを曇りのない目で見ることができるチャンスであるわけです。また長年見続けてきたグループですし、コンサートは楽しい方が良いに決まってる。そこでファミリー席という環境もあり、裏テーマを設けたのでした。
というわけで感想としては、全体について、美勇伝について、娘。各メンバーについて、という感じで進めていきます。今日は美勇伝までかな。
セットリストについては某狼のコピペを改変しました。
1. 全体の印象
私見ですがロック、ミクスチャー、プログレッシブ等々「トンがった曲」の割合が多かった気がします。美勇伝のところで「美〜Hit Parade〜」をわざわざ選んだのも頷ける。この辺の「ギター小僧(偏見)」系の曲は最近胃もたれすることが多くて苦手だったりするんですけど、若かりし頃は結構良く聞いていて友達のライブで頭振ってたぐらいですから、自分の中では「若さの象徴」だったりする。
そういう位置づけの所為か今回のセットリストは「若さ=挑戦」というアグレッシブさをとても感じました。元々美勇伝という異物を取り込んでのツアーですから、自然と挑戦的にならざるを得ないんですけど、その辺を意識して盛り込んだあたりにとても好意を抱きました。少なくとも僕にとっては「ニューアルバムを引っさげました」的な春のコンサートより良かった。その分「クラシック」な曲が省かれてて一見さんには不親切になってた気もしますけど、その辺は一見さんでないので思考停止。
ステージはごくシンプルで横長のステージが2段積み重なっていて全体としては3段組。バックステージが丸見えなのが印象的でした。イメージとしては春の美勇伝の回転台がなくなったといえば良いでしょうか。なくなった部分はトランポリンなぞが登場してました(↓09, 10 の辺り)。
衣装は…ミニモニとか「バグってハニー」といったとっ散らかった印象しかない。美勇伝の布面積は増えてました(当社比)。
2. 美勇伝について
「よくがんばった」というのが正直な感想。
もっとカオスな状態になるかと思ってたけど、ゲストとしての範を保ちつつ、それでいて自分たちの持ち味を最大限に出しきるという、ギリギリのところを攻めてた気がします。人形劇がその辺りを象徴してる。個人的にはアンコールに持ち歌一つが欲しかったので、グッズの多さに比してちょっと食い足りない感じもしましたが、そこは腹八分目と言うことでよし。
人形劇はやってくれることを願ってたので嬉しかった。いつもの「お水くださ〜い」に始まり、今回は光井さんと高橋さんが友情出演しております。「岡ダーザン」いうところの「コラボレーション」ですね。一見さんにも親切で、それでいて前から見てた人には噴乳ものの小ネタ。これを見に行くだけでも美勇伝ファンにとっては元を取れるのではないでしょうか。別の意味でお腹痛かった。
後は三好さん、岡田さんの頑張ったMCでしょうか。ゲストといっても石川さんにとっては元ホームですから比較的やりやすかった気もしますが、2人にとってはやっぱりアウェー。それでも3年前と違い、限られた時間で自分のことをよくアピールできたんじゃないでしょうか。「アダムとイブ子ぉ」とか「ボンキュじゃなくてキュッキュッ」というアピールの方向性はさておき、3年間に積み上げた経験やなんやかやを思うと胸が熱くなりました。岡田さんはこのツアー中で釘付けにする人を8人から増やしてください。
石川さんは相変わらず何か提供してくれますね。コンサートの前はやっぱり緊張するそうで昼公演前は間違えて男子便所に入りそうになったそうですが、夜公演では実際に入ったそうで「景色がちが〜う」とのたまい、亀井さんに「間違い難いですよね」と突っ込まれてた。娘。と合同で出てくるときは真ん中にいても違和感ないくらい貫禄あるのに、どこまで初々しいんだといった感じでつける薬がない。
気になったのは11月のベストアルバム発売の一報でしょうか。石川さん本人は「11月にベストアルバム出ます、イェイ」なんて言うものだから、危うく流しそうになっちゃったけど「11月にベストアルバム出るの、ウーン」と思ってしまった、正直。
何かのフラグかなと思っちゃったこともあるんだけど、やっぱ期待してたものと違うものが出てきたという失望感が大きい。オッサンの愛情はあるけど曲を書く時間が無い。外注する意思はあるけど予算がない。でもこのままだとジリ貧、といったギリギリの綱引きでオリジナル(ミニ)アルバムではなくベストアルバムになったこと(=以上全て脳内)は理解できるけど共感はしない。
恐らく1曲ぐらいは新曲がありそうですが、愛ちゅんでそいつだけ落とせばすむ話ですから何かアイテムをつけてくるんじゃないですかね。イベント参加くじつきアルバムという辺りが匂います。画期的だけどひどいなー(棒読み)。
3. モーニング娘。コンサートツアー2007秋 〜 ボン キュッ!ボン キュッ!BOMB〜@大宮ソニックシティ 夜公演
OP. 女に幸あれ的SE 01. ボン キュッ!ボン キュッ!BOMBのテーマ(モーニング娘。) 02. SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜 (モーニング娘。) 03. Hand made CITY(モーニング娘。) MC1. 娘。自己紹介+美勇伝呼び込み 04. カッチョイイゼ! JAPAN(美勇伝+モーニング娘。) 05. Please! 自由の扉(モーニング娘。) 06. 悲しみトワイライト(モーニング娘。) MC2. 秋といえば?(亀井絵里・道重さゆみ・田中れいな・ジュンジュン・リンリン) 07. チャンス(月島きらり starring 久住小春) 08. 好きな先輩(ジュンジュン・リンリン) 09. シャニムニパラダイス(高橋愛・新垣里沙・亀井絵里・田中れいな) 10. いきまっしょい!(モーニング娘。) MC3. 高橋愛と新垣里沙のマニフェスト 11. じゃじゃ馬パラダイス(美勇伝) MC4. 美勇伝 12. 美〜Hit Parade〜(美勇伝) 13. 恋するエンジェルハート(美勇伝) 14. 男友達(光井愛佳+美勇伝) Interlude 人形劇 15. WASSUP?遠慮がテーマ (高橋愛 バックダンサー道重さゆみ・久住小春) 16. HOW DO YOU LIKE JAPAN?〜日本はどんな感じでっか?〜(モーニング娘。) 17. シャボン玉(モーニング娘。) 18. NATURE IS GOOD!(モーニング娘。) 19. Ambitious!野心的でいいじゃん(モーニング娘。) 20. Go Girl〜恋のヴィクトリー〜(モーニング娘。) 21. ラヴ&ピィ〜ス!HEROがやって来たっ。(モーニング娘。) アンコール 22. HELLO TO YOU 〜ハロー! プロジェクト10周年記念テーマ〜(モーニング娘。・美勇伝) MC5. 美勇伝→モーニング娘。 23.女に幸あれ(モーニング娘。) EN. ボン キュッ!ボン キュッ!BOMBのテーマ
テーマ曲はオッサンが10分で書いて、高橋諭一さんあたりに投げたような曲。「Cutie Girls のテーマ辺り」と言えば適当かも。