星を観るもの

遠く 遠く あの光まで届いてほしい


ひとりぼっちがせつない夜 星を探してる
明日 君がいなきゃ 困る 困る


ゴミになりそうな夢ばかり 靴も汚れてる
明日 君がいなきゃ 困る 困る


遠く 遠く 果てしなく続く 道の上から
強い 思い あの光まで 届いて欲しい


スピッツ - スターゲイザー

 梨華ちゃん、俺、やったよ。
 東京ドームで巨人の逆転サヨナラ優勝ゲームを見届けてまいりました。7年前にも同点満塁ホームラン&サヨナラホームランでの優勝にも出くわしてますから自分の悪運も相当なものです。対広島戦で原のサヨナラヒットを見て以来、足掛け18年、東京ドームの巨人戦観戦が2桁に載りました。これからも自称「スター」ゲイザー(スターな観客)として腐敗もとい、不敗伝説を続けていきます。すごいうれしい。
 9回裏は何か凄かった。観客の声援が暴力的ですらあった。向こうのリリーフの館山君が四死球で炎上寸前になり、名手宮本さんの最後の悪送球も物理的圧力すら感じさせる(実際音と言う空気の動きではあるんだけど)声援が大なり小なり影響を及ぼしてるように思った。一人一人の力は小さくてとっ散らかってても一箇所に集まって、決まった方向に収斂した時の力の威力。レーザービームみたいなもんだ。スポーツってのは基本ホームチームが強いのはそういうことだと再認識しました。
 観客ってのは地上にはいつくばってキラキラ輝く星々を仰ぎ見る存在に過ぎません。ただ職業人であるスターゲイザー天文学者)と違って、こちらのスターゲイザーさんたちは天空の星々を動かす力を持っていたりする。ハロプロ世界でも基本は同じ。自分は彼女達を見てることや応援「しかできない」って、無力感を嘆く人たちをよく見かけますがそれは違うと思う。応援「ができる」んですよね。
 それはステージ上の人たちを勇気付け、より輝かせると同時に、輝きを奪う力であったりもする。使い方を間違えれば人一人の人生を簡単に壊せる威力はあるんです。たかが観客、されど観客。だからこそそういう力を持ってるんだと認識した上で、なるべくなら良いほうに力を使って行きたいですよね。
  で。
 日曜のコンサートの感想、個人編。

4. 梅田えりか

07. 通学ベクトル
MC4 テンション上げ子
14. That's the POWER
15. As ONE

 彼女は良く頑張った。個人的にはMVPを上げても良いくらい。
 春先と比べ、寝るキューの頃はいろんな意味でのコンディション不良が結構見受けられて心配してたんですけど、ひと夏越してかなり良い感じになってます。今回は重要かつやりがいのある役を振られてるのでモチベーションが高かったのかもしれない。ん、気分屋さん?
 夏のサーキットでため込んだ脂肪を上手く消化したのか遠目にも大分シェイプアップしてました。細くなってるんで大丈夫かなぁと思ったけど、身体に芯が入ってダンスが省エネ風に見えなかったのは大いに収穫でした。As ONE での腰の旋回の色っぽさに凶暴さが増しててちょっと泣きそうになった。自分が勝手に思っている「えりかさんのダンス」に大分近くなってきた。理想を言えばもう2歩分ぐらいステップの大きさを広げられれば、と思う。この辺は支える筋肉との兼ね合いなんだろうけど、突き詰めた時にあのおみ足がどうなってるかは複雑怪奇な感じもする。どっちのえりか脚?
 歌唱面に関しては栞菜さんと通学ベクトルを歌い始めたときは驚きとともにちょっと心配になりましたが、杞憂。彼女の粘り気のある声の質に合っていたと思う。フェイクに彼女の特徴がでていて、興味深く聞かせていただきました。今「オトナ、哀しい、オンナ」をもう一回歌わせてみたい。ただピッチが緩いというかスローな所があるので、曲ごとにコントロールできればもっとバリエーションが拡がるんじゃないかとも思う。

 テンション上げ子には参った。全面降伏ですね。面白すぎる。未だに「ハマっ子最高!」「そちらはどちら」と呟く危ないオッサンになりそうな時がある。続編マッテマス。
 憑依タイプなのか分かりませんが、与えたキャラ設定を衒いもせずやってくれるのは良い。インプット次第では妙なものがまだまだ出てきそうです。ウチの御大はコンサート前に年齢設定をするんですけど「20歳のテンション上げ子」ってどんな感じなんでしょう。ん、テンション上げ子って何歳なんだろね。
 まとめとしては自分の中身を表現するツールとしてのダンス、歌は揃ってきた感じ。メンタル面に関しては、今回のようなこと起きた時に代役を志願するぐらいの気概や対応力はあってもいいように思いますが、最低限学習して頭の片隅にあればそれで良い。今回のような小爆発をいくつか連続させて、来年の今頃メインを張ってたら嬉しいなぁ。気長に待てる安心材料が多くて良かった。