三匹目のどじょう

 美勇伝10 枚目のシングルが決まったようで。イヤッホォォォォォウ!!!!!
 いやー朝からガッツポーズ。10枚目かぁ。二桁という数字の重みが何とも嬉しいですね。思わず美勇伝の 2008 年の卓上カレンダーを職場に持っていって飾ってしまったぜ。1月19日の石川さん、11月8日の三好ちゃん、12月28日の岡田ちゃんの誕生日に♡が付いているスグレモノ。卓上というのが何とも助かるし、素材が美勇伝説IVというのも嬉しい。願わくばこれに美勇伝説V の予定を書き込めんことを。
 さて。
 僕がハロプロの世界に足を踏み入れて以来、カレンダーを120枚ほどめくる日々がすぎましたが、どうも「推しメン」に傾向があるようです。所謂世間で言うところの「干されメン」というやつ。市井紗耶香さんしかり、石川梨華さんしかり、そして梅田えりかさん然り。
 干されメンというのはここでは簡単に「ジャケ写などでの立ち位置が端や後ろであったり、歌では(ソロ)パートが少ない」メンバーと定義しておきます。他の方はどう思うかは分からんけど、自分の中では確実にこの3人はまごうかたなき「干されメン」だったりします。
  こんな感じ。
 何でこの3人なのかはホントに分からない。強いて言うと垣間見えるネガティブさだったり、名前の最後が「か」で終わるといったところでしょうか。また市井ちゃんと石川さんはユニットの中心を担うところまで登りつめてますので、干されメンがブレイクするカタルシスを得られたという点で共通してました。が、えりかさんについても当てはまるかはまだ未知数。
 そこでもう少し別の角度から干されメン推しとは何かと考えてみました。

1. 花束を キラキラさせる かすみ草

 出典は正確に覚えてないのですが「干されレジェンド」保田圭さんの言葉だったはず。かすみ草は花束の常連なんだけどバラのように主役にはなれない花。でも、いないと花束としてどこか物足りない…
 自分をかすみ草に例えて脇役の矜持を見事に表した素晴らしい言葉ですね。理想的な干されメンのあり方(なんじゃそりゃ)のような気がします。干されメン推しはこの言葉を胸に刻んで生きていくべきだろうと思う。

2. まだ あわてるような 時間じゃない

 しかし干されメンはテレビでもオサレメンより出番が少なかったり、ソロ写真集が出なかったりで羨望や嫉妬に塗れる事がままあり、辛い事は多いです。その時に役立つのがこの言葉。
 これはかの名作「SLAM DUNK」の陵南高校のエース仙道君が仲間を落ち着かせる時にいった言葉なんですけど、このような状況によく効く。現状を直視しつつ、明日を夢見る思いにさせてくれます。たまたまセンターに位置する事をまず喜び、少しのソロパートに感謝しながらでもいつか、というわけです。

3. オンリーワンよりナンバーワン

 干されメンというのは極めるとオンリーワンという称号を獲得できます。いぶし銀ともいうべきそのたたずまいは、好きな人にとっては宝物のような存在です。そういう意味ではここは本来「巻はジダンにはなれない。だが、ジダンにないものを持っている」というオシム前日本代表監督の言葉を紹介すべきかもしれない。
 しかし保田さんも初めからああいうポジションを目指していたわけではありません。2003年のモーニング娘。卒業を前に保田さんはハロモニでこういうことを言っています。

( `.∀´)<娘。に加入して「私は安室奈美恵になるんだ」と理想を抱きつづけて本当の自分を確立するまで3年もがいた

 そんな自分が「イタかった。」と語ります。自分の限界と可能性を見極めて、初めて今の「保田圭」があるそう。アイドルとしての自分よりも集団としての娘。を優先し、

( `.∀´)<グループ内がギクシャクしないためにも、自分がメンバー間を繋いでいく役目になりたいなって思ったんですよ(能地本より)

 こういった境地に到るまでに、想像を絶する葛藤があったに違いありません。こちらの思い込みにすぎませんが、「自分はセンターにはなれない器・存在」だと悟ったところから真価を発揮し出したのではないかと。
 人は誰もがナンバーワンになれるわけではありません。しかし山に登ったからこそ見える景色もあるということでそういう経験は無駄にはならない。いや無駄にしなかったからこそオンリーワンになれるのではないでしょうか。
 大事なのは目の前にある山はとりあえず登ってみようぜということ。


 このように干されメン推し「干武道」ってのは実に奥深いことが分かります。干物ってのは味わい深いってのが相場。保田さんが市井ちゃんの盟友で、石川さんのお師匠で良かったなぁと心底思っています。