PV 憎けりゃ曲まで 29い

 ハロプロ関係のミュージックビデオの監督さんを wiki 形式でまとめる作業をしています。アレンジャーについてはきちんとしたサイトがあるのに、PV の監督さん別のまとまりがないのは片手落ちだと思っていて誰かやってくれないかなぁと期待してたんですが、どうも需要が皆無のようなので自分でやることにしました。最近は制作会社の方もディレクターさんを初め、各種スタッフさんを載せてくれるようになったので見るだけでも勉強になったり、最近の傾向も何となく把握できて結構面白いです。娘。についてシングル全曲判明したのは一つの収穫でありました。
 さて。
 そんな中、カレーな映像で作業効率を著しく低下させてくれた PV がありました。それが ℃-ute の新曲「LALALA 幸せの歌」。あまりのウンチョス加減に笑いが止まらなくなった。飛躍の年によくこんなもの作れるよね。
 工夫のないメンバーのアップと定点のダンスシーンなど、これだけ自分の癇に障る映像を作れるのは十中八九世界の Makoto 先生でしょう。もし違ってたら違ってたで、新たに天敵が増えるわけですから、どう転んでも歓迎すべき事態にはならない。
 何が一番気に入らないってあちこちで使われ、いわば「手垢のついた」モチーフを何の工夫もなく使いまわしてることなんですよね。冒頭の香水のビンは「ガラスのパンプス」でご自分でやられてますし、女の子の化粧もパッと思いつくだけでセクシーオトナジャンや胸スカが出てくる。電球にいたっては美勇伝やら Perfume やらで使い倒されていてもう怒り心頭。バックのセットが、「悲しみトワイライト」で使われたものに見えてくるから不思議だ。
 もちろんそういったモチーフは有効だから使われるし、よく使われるから陳腐と呼ばれるわけですが、見せ方があまりにも芸がなさすぎるんですよね。ダンスシーンでフラッシュを焚きたいんならもう少しコントラストを弄るとか明暗を意識した映像作りをやって欲しいものです。明るい所で焚いても大した意味はねぇ。ロケ物はともかくこの人にスタジオでの箱庭物は作らせちゃあいかんと痛感。
 とまぁ個人的には今回、安易な映像作りにめっちゃ腹がたったわけですが、これが界隈で絶賛されてるような事態になってるとちょっとヤダなぁ、いや知らんけど。自分の価値観を押し付けるつもりはないですし、「メンバーがかわいかった」以外のポジティブな見方があれば是非ご教授いただきたいところなんですが、それでも絶賛が総意ということになると、自分も ℃-ute もそう長いことはないなといった漠然とした思いを抱いています。