電気ひ辻はジンギスカンの夢を見るか?(歌詞編)

 中途半端な睡眠で却って眠れなくなった。
 ベリちゃんの新曲「ジンギスカン」を視聴しました。日本語であることにビックリ。ドイツ語の原曲しか知らなかったので妙に新鮮な感じ。冒頭から一部を書き起こしてみると

 チャンスを待つよじゃ あいつに負ける
 二度とは燃えない 嵐が吹くぜ
 キラキラ輝く御殿 ひとめぼれしたあの女
 こがねをつかむのさ


 ジン ジン ジンギスカン
 ヘイ ブラザー ホー ブラザー
 ナイス ブラザー ゴー ブラザー
 ジン ジン ジンギスカン
 ヘイ ライダー ホー ライダー
 ナイス ライダー ゴー ライダー
 若者ならワハハハー
 チャンスだ今アハハハー
 一緒に手をかざせ

 うむ、稀代のバカソングである原曲にふさわしい馬鹿っぽさは出てるけど、原曲はホントにこういう意味なのか疑問がわきました。表面のコミカルさとダンスに気を取られて歌詞の意味をあんまり考えてこなかったので、いい機会だと捉えちょっくら調べてみました。

0. 原曲「Dschingis Khan」

 ↑と同じ部分

 Sie ritten um die Wette mit dem Steppenwind, tausend Mann (Haa, Huu, Haa)
 Und einer ritt voran, dem folgten alle blind, Dschingis Khan
 Die Hufe ihrer Pferde durchpeitschten den Sand
 Sie trugen Angst und Schrecken in jedes Land
 Und weder Blitz noch Donner hielt sie auf
 

 Dsching, Dsching, Dschingis Khan
 He Reiter - Ho Reiter - He Reiter - Immer weiter!
 Dsching, Dsching, Dschingis Khan
 Auf Brder! - Sauft Brder! - Rauft Brder! - Immer wieder!
 Lasst noch Wodka holen
 Denn wir sind Mongolen
 Und der Teufel kriegt uns frh genug!

 しまった。ドイツ語だった。独逸語はバウムクーヘンハンブルクラインハルト・フォン・ローエングラムしか分からないので、Google さんに頼ってみた。

1. 英語版(Google 翻訳)


 They rode to the bet with the steppe wind, a thousand men (Haa, Huu, Haa)
 And one rode ahead, blindly followed all, Genghis Khan
 The hooves of their horses durchpeitschten the sand
 They wore fear and terror in every country
 And neither thunder nor lightning kept them on
 

 Dsching, Dsching, Genghis Khan
 He riders - Ho riders - He riders - Always!
 Dsching, Dsching, Genghis Khan
 On Brder! -- Sauft Brder! -- Rauft Brder! -- Again and again!
 Let vodka still pick
 Because we are Mongolians
 And the devil gets us frh enough!

 しまった×2。Google は独和の機能がなかったので仕方なく英語に変換。
 和訳だと全く役に立たない Google さんですが、ゲルマン語で近いせいか何となく分かります。ただ悪魔だとかウォッカといった不穏当な単語が見え隠れ。嵐がふくぜとかどこにも出てこないんだけど…

2. 日本語版(つーか試訳)

 草原を吹き渡る風の中で連中は馬を駆り競っていた。多くの男たちが。
 男が先頭を走ると、皆夢中で付いていく。彼の名はジンギスカン
 ひづめが砂を蹴立て、
 連中はあらゆる国々に不安と恐れをもたらした。
 稲妻も雷も連中を止めることはできなかった。


 ジン、ジン、ジンギスカン
 騎手よ、皆の衆よ、
 騎手よ、どんどん行け
 ジン、ジン、ジンギスカン
 さあ同士よ、さあ飲め、
 喧嘩せい、どんどん。
 火酒をもってこい(ホホホホー)
 だって俺らはモンゴル人だ(ハハハハー)
 悪魔だってへっちゃらさ

 まぁこんな感じ。辞書と首っ引きでやるところが我ながら涙ぐましかった。モンゴル人がウォッカを飲むかどうかは分からないので勝手に火酒にした。
 ここで Give me up! のようにカバーがないのか調べると…うえーん、ありましたぜ。オリジナルとおなじ年に出た日本語カバー。というわけでホントは上半分要らないんだけど、ガッチガチに悔しいので努力賞という事で載せたった。
 んで本編↓

3. 原たかし&バッドマンズ版(1979年)


 おれたちの仲間はジンギスカン そうさ
 こわいもの知らずさいつも ジンギスカン
 チョッカイなんかだせば
 ストレートパンチがとぶんだぜ
 そいつは無駄なのさ
 
 ジン ジン ジンギスカン
 Hey brother Ho brother
 Nice brother Go brother
 ジン ジン ジンギスカン
 Hey rider Ho rider
 Nice rider Go rider

 お、何か近くなってきた。エッセンスは入ってるけど歴史的、地理的云々は完全に雲散霧消。

4. 5カラット版(1979年)


 チャンスを待つよじゃ あいつに負ける
 二度とは燃えない 嵐が吹くぜ
 キラキラ輝く御殿 ひとめぼれしたあの女
 黄金(こがね)をつかむのさ
 
 ジンジンジンギスカン
 ヘイ ブラザー ホー ブラザー ナイス ブラザー ゴー ブラザー
 ジンジンジンギスカン
 ヘイ ライダー ホー ライダー ナイス ライダー ゴー ライダー
 若者ならワッハッハッハ チャンスだ今 ワッハッハッハ
 一緒に手をかざせ

 うほっ、そのものズバリを発見。つんくさんの「意訳」じゃなかったのね。何か謎を解いた充実感があるなぁ、なはははは(乾いた笑い)。
 とまぁくたびれもうけな結果になりましたが、一ついえるのはBerryz仮面恋愛ライダージンギスカンが実装されて仲良しバトルコンサートは俄然ベリっ子が有利になってきました。今のところ頼れるのがテンションあげ子しかいないキューティーレンジャーの運命や如何に?
 とりあえずテンションあげ子は夢の国でタピオカジュース飲んでないで高尾山辺りで山篭りしようぜ。

おまけ. レニングラードカウボーイズ版(1997年)


 馬にまたがり大地を駆けろ
 世界に高きその名はジンギスカン
 風を起こし いざ行け 平和を乱し 暴れろ
 世界は俺のもの


 ジン ジン ジンギスカン
 飲めや食えや歌えや踊れや
 ジン ジン ジンギスカン
 飲めや食えや歌えや騒げ
 俺たちゃ天才 わはははー!!
 君たち凡人  とほほほー!!
 トサカを立てろ〜!!

 個人的にはこれが一番好きです。


(参考サイト)
http://www.jacla.org/~bbr/jingisukan.htm
http://members.at.infoseek.co.jp/yudoufu/gailog/under300/club284.html
http://www6.plala.or.jp/arabesque/candy_pop/dk_cover_versions.htm
http://www.powerbook.org/2400/diary/1999/01diary.html