電気ひ辻はジンギスカンの夢を見るか?(PV編)

 昨日の続き。
 「ジンギスカン」オリジナルの発売は約30年前の1979年でして、当然僕も生まれてるんですがリアルタイムではさすがに知らんかった。小学校の運動会でも流れてるのは「パーマンの歌」とかでしたから…初めて聞いたのは中学か高校生にかけての時期だったように思います、きっかけは「赤坂泰彦のミリオンナイツ」という FM の番組。
 ハロヲタ的には年末の「ベストヒット歌謡祭の人」と言えば通りが良いんでしょうが、個人的にはミリオンナイツのウザイ英語を喋る DJ という印象の方が遥かに強い。夜もヒッパレ!より。
 んでそのミリオンナイツに「うさんくさいポップス」という B級のおバカソングを紹介する一コーナーがあったんですが、そこで聞いたのが最初です。「ジン ジン ジンギスカ〜ン♪」という外人が歌ってるとはとても思えない脳天気さにしびれたあこがれたァ。その後「めざせモスクワ」や「ハッチ大作戦」は言うまでもなく「尾崎んちのババア」とか「ピエールとカトリーヌ」「摩天楼ブルース」「飛んでイスタンブール」といったこの世のものと思えない題名の曲を好んで聞くようになってしまいました。さぁ若い皆さんは何曲知ってる☆カナ
 前フリ長いぞ。
 とまぁそういったバックグラウンドの元今回のベリっ子版「ジンギスカン」を聞いたわけですけども、ちょっと僕には大人しすぎたかも。花火に火をつけたのはいいけど、三尺玉じゃなくてボウリング球だった、そんな感じ。キーが高くてちょっと無理目感があるのもハジケきれてない原因でしょうか。バカソングの癖にオリジナルではちゃんとやってたコーラスワークもオッサンばかり張り切ってていま五つなチグハグさ。個人的には PV 込みで何とかプラス収支というところでしょうか。そういうわけでまだの方は PV 込みで視聴することをお勧めします。バカすぎて好きみたい。
 元が稀代のバカソングのせいか制作陣もリミッターが外れたようで、いいアイデアが次々と沸いてきたみたい。それにきっちりと応えたベリっ子さんたちが何よりも素晴らしい。おバカをきっちりとやりきってこそハロプロなのです。だからこそ面白い。以下画像多目でほめごろし。

嗣永桃子さん


 もうね、流しのフォークシンガー的な胡散臭さがたまんないです。アニメ声でおバカソングを歌ってる姿に足を止めて聞いてたら、ワンフレーズで 500円取られた、そんな感じ。自分で何を言ってるか分かりませんが、絶妙のすべり加減ですね。

須藤茉麻さん


 須藤ちゃんにフライングV を持たせた時点で完全に白旗。よもやここで見る事になるとは思わんかった。ここまで似合うのはマイケルシェンカーか須藤茉麻かという趣。須藤ちゃんの力強い二の腕でスリーパーを食らって夢の国に旅立ちたいです。

清水佐紀さん


 うわわ、YAMAHA の KX5 じゃないですか。その昔世界の TK がライブで破壊プレイをやる餌食になってた楽器ですが、凄く懐かしいですね。今でも作ってんのかなぁ、これ。キャプテンもノリノリでぶっ壊せば良かったのに。サインつきでプレゼント♪

徳永千奈美さん


 似非ラッパー千奈美さん。桃子さんとともに胡散臭さという点では群を抜いています。ここでは載せなかったですけど決めポーズであさっての方を向く表情が秀逸すぎる。色黒なのも御大を感じさせてくれてとても良いです。この PV は所謂後列メンが凄く良い仕事をしてる。

熊井友理奈さん


 何かすげぇ楽しそうだなぁ、この人。2番の歌詞に「骨までしゃぶる親玉を 右や左で切りきざみ」というとんでもない歌詞に合わせて熊井ちゃんが右や左を指差していているのですが、僕から見ると左や右の順で切り刻まれました。指差した直後に嗣永ちゃんが現れたのには笑った。

菅谷梨沙子さん


 椎名林檎かッ!いや渋谷あたりで「地獄の火に焼かれます」と言われそうだな。元々アフォっぽいところがあるので、この PV だと普通に見える、ある意味損なのかもしれんなぁ。凄い失礼な事を言ってます気がするんですが、気にしない気にしない。この曲はそういうものなのだ。

夏焼雅さん


 他の子達がこれでもってくらい弾けてるので、相対的に印象度が減少してるみやびちゃんですが、なかなかどうして電撃ネットワーク的なサングラスをかけて頑張っていらっしゃいます。タンバリンという小道具が若干物悲しいけど、逆手にとってカスタネットとかトライアングルとかたて笛をピョロ〜と吹いても良かったかもしれません。はい。
 
 
 
 とまぁ個人別に何が何だかわからない事を書いてきましたが、メインは幼稚園での学芸会チックなノリでロケ物と箱庭物の中間みたいな作りと言えば宜しいでしょうか。シーンとしては↑のような引きのシーンと2,3人のモブシーン、メンバー別のバストアップで同じダンス☆マン編曲のウィアラと比べると正面ばっかのアングルで監督さんの名前が頭の中で点滅してるわけですけども、今回のセンセイは一味も二味も違っててその象徴がメンバー別の所で使った「廊下のシーン」だと思っています。
 
 このシーン、おバカで楽しそうなメンバーに目が行くのは当然で凄く正しいんですけど結構細やかな仕事をやってます。主に目についたのは

1. 対角の魚眼レンズ
2. 曲のスクラッチに合わせた早回し、逆回し、フラッシュカット
3. 台車移動での撮影

 こんな所でしょうか。あくまでも推測にすぎませんが、センセイは外に出るといい仕事をするなぁ。もうスタジオの箱物は河谷さんを初めとした他の方に任せて長谷川センセイはロケでの仕事をやるべきですね。告噴といい都会っ子といい。