スタイル評議会

 
 鈴木ちゃんも出てたのね。HPAS でも出てるので実質初めてなのは栞ちゃんだけということになる。前のエントリーであたかもえりかさんと矢島さんだけ出てるような書き方をしてごめんなさい。「ウンコ発言」がツボですっかり舞い上がってました。「パンツまる見え」に「ウンコ発言」、最高に Coooool じゃないか。
 さて。
 今日は Buono! さんのアルバム「Cafe Buono!」を買ってまいりました。知らない間にヨドバシのポイントカードが2000ポイント近く貯まってたのでここぞとばかりに使わせてもらいました。石川さんの「[rakuten:book:12773825:title]」は競馬に勝ったら買おうかと思ってたのですが、ヒモを買わずに敢え無く撃沈したので文庫本に変わりました。サーセン
 んで今、通しで聞き終わったのですが、うーーーーーん、微妙。真っ当すぎて面白くないというのが第一印象。
 や、個々の楽曲はレベル高いと思います。誤植まがいのラストシングルを与えられそうな美勇伝界隈からしたら嫉妬で発狂しそうなくらいの出来。ガールズポップとして十分に聞くに耐える強度を持ってると感じました。「Internet Cupid」が丁度読んでいた「ギークプロトコルの解読を試みるサイバーヤンキー」という記事に出てくる「ギークなお姉さん」にハマりすぎていてみどり茶噴いたのは内緒です。
 ただどこか温めた蒸留水のような感じで、純粋であったかいんだけど味わってみるとほとんどうまみを感じない。ストレートなアクのなさが僕には取っ掛かりがなくてヒジョーに物足りなかったです。うまみとアクは表裏一体なのよ、多分。
 制作陣の人たちがどれだけ彼女たちのことを見てたのかな、と。どうもローティーンのアイドルユニットといったかなり抽象的なイメージで作られた楽曲群のように感じました。「筒美京平」、「岩里祐穂」、「橋本淳」という有名ブランドのレディメイドを押し付けられ、彼女たちはそれを淡々と着ているだけのように思える。
 僕にとっての Buono! というのは丁度市井推しだった頃のタンポポのような位置づけで、「TANPOPO 1」が出たときはあまりの名盤ぷりに色んな悔しさで涙で枕をぬらしたものですが、このアルバムでは枕は濡れないでしょう。その違いは「レディメイド」か「オーダーメイド」か。
 んでそれを着る彼女たちの方も、あんまり着こなしているように感じませんでした。歌声に感情が乗ってないというか、歌詞の意味を分かってて歌ってんのかなぁとさえ思った。もちろんそれは言い過ぎなんですけど細かいニュアンスの部分での感情のうねりがどうも平板で魅力的ではなかったです。良かったのは今まで散々ほめてきた嗣永さんの低音部がきちんとフィーチャーされてた曲があって溜飲が下がったことぐらいですか。
 制作陣のお仕着せは今回のことに限らず毎度のことでして、そういった「枠」から自分自身の感性でどうはみ出していくかを聞きたかったのですが、その辺が感じ取れなくて残念でした。この辺りは「恋愛♥ライダー」のお披露目の繰り返し。
 もちろん僕の感性によるところも大きいでしょう。以前からも書いてきましたが最近は自分の嗜好がロックからジャズ、ファンク、ラウンジの辺りに移っていていくら出来が良くても聞く耳がないのかもしれない。また界隈の評判が良いので期待しすぎちゃったのかもしれない。それでも同じ「Cafe」ものなら、The Style Council の「CAFE BLUE」の方を僕は今後携えて生きたいと思ったのも確かです。
 とまぁある意味不幸な出会いの 1st アルバムでしたが、先々に期待したいところです。成長に伴い服もフィットするだろうし着こなしの幅も広がるでしょうから。
 以上デース。