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ネタばれするぜ。
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昨日は皐月賞で沈没した後、ブロークンハートでまず渋谷に向かったのですが、おいしいイベントをやってたのね。く、悔しいです。
まぁどちらにしろ知らなかったし、人ごみあふれる地下街でピンポイントでコインロッカーの使い方に困ってる外人のおねーさんに捕まってたので、こうして写真を手に入れることができただけでも良しとしましょう。でも最近の石川さんの露出を見ていると、すでにポスト美勇伝を見据えた動きのように思われ、頭では理解できても心がまだ追いついていない感じがする。シングルのフラゲ日は明日なのにね。メロンさんには申し訳ないんだけどこうなったら、水曜日の MELON GREETING でガスガス売ってくれんことを。
とまぁ脳内オレンジレンジャーな石川さんですが、昨日の続きをやります。ほんとは全部感想を書ければなぁと思ってたんですが、月曜には出勤しなきゃならない勤め人になったわけで今は新生活へのリズムを作る時期ですから自重しました。けして内容が充実してるわけじゃないよ。
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よし、ネタばれ対策終了。携帯で見ても大丈夫…だとおもう。ここで何度も書いているとおりネタばれは死ぬほど嫌いな人間ですけど、うっかり踏んじゃうのは踏んだ自分が悪いと思っているので、自分のスタイルでじゃんじゃん書いちゃって良いんじゃないのかなぁと思っています。巡回しなきゃいい話ですし。
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でややダークな所から始めますが、この合同コンサートをやる必然性というか意義がどうしても感じられませんでした、少なくとも開催前は。
ハロプロキッズが生まれて約6年、Beryyz工房ができて袂を分かってから4年、横浜アリーナという大会場で成長した少女たちがこれまでに培ったものをぶつけあう…というお涙頂戴のストーリーはやっぱ受け入れがたかった。だって栞ちゃんいるし。また「懐古」ってのはどこかで今に満足できてないからやるもんだと思うんで。
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そんなこんなの有原栞菜℃-ute を応援してる身にとってはそういう同窓会的なものはやめてほしいなと思ってて、もしそういうことをやってくれたらちょっとどうしようかなと考えてたんですが、結果的にはそういうものがほとんど感じられないコンサートでした。セットリストを見てもらえれば分かるとおり、今の Berryz工房℃-ute の曲で構成されておりまして、この現在から前を向いたセットリストだけで満足でした。
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ただ見せ方が悪い。懐古的な同窓会を断ち切って今を見せることに舵を切ったのは素晴らしいことですが中途半端。
今回のコンサートは「Berryz仮面 vs キューティーレンジャー」というサブタイトルがついてることからも分かるとおり彼女たちが戦隊物のコスプレに身を包んで歌い舞い踊ってたんですが、実際にやってたのは序盤と終盤の一部だけで大部分は「Berryz工房℃-ute」として舞い踊ってました。これはいただけない。
特にアンコール後がひどかった。戦隊物で徹底しなかったツケが回ったせいか、アンコール後の数分間で悪キャラ(名前がドエ〜ム)と戦ってピンチになって、観客の協力で倒すという目まぐるしい展開で話を詰め込みすぎ。須藤さん(レッド)の台詞で状況を説明させるという噴飯物の脚本でした。コンセプトの練りこみ不足という意味では去年のベリ SSA とどっこいどっこいだと思う。
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それに今回の戦隊物のキモは日ごろシングルやジャケ写で日の目を見なかったメンバーにレッドやイエローなど主要な色を与えて、フロントにはエキストラなオレンジやホワイトを当てるといったところにあって、徹底してくれれば面白かったんですが、前述のとおり設定をほとんど活かせてなかったので、見せ場はそれなりにあったけどハイそれまでよ。いつもとそんなに変わんない。
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ロケまでやった面白いオープニング V や、カレー好きのイエローや「ひでぶ」、ゴレンジャイ系の自己紹介といった小ネタは随所にあったのでコンサート自体をネタ化しても良かったんではないかと。つまり全てBerryz仮面、キューティーレンジャーとして歌うってことね。
本来戦隊ものってのはお互いぶつかり合いながら、共通の敵に立ち向かい、苦戦の末必殺技で倒すことに成功、その後復活して巨大化した敵にロボットで対抗というのが、水戸黄門に並ぶ偉大なるマンネリですよね。今回は共通の敵の設定がヒット曲を吸い取って歌えなくするというどこの TM ネットワークといったものですから劇中でも結構絡めるんですよね。互いの対抗意識も話に乗せられますし。で、必殺技は「上げ子」。
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昨日は気に入らない部分に上げ子を挙げときましたが、あれは使い方が気に入らなかっただけで、だだっ広い横アリのど真ん中で商店街の福引のようなはっぴを着て、ダサでかい髪止めをつけてドドンガドン音頭を歌う上げ子 feturing 梅田えりかさんにほろりとしながら、お腹がよじれるくらい笑ってました。みんな花道の方を見てたけどな!そういう意味でも泣ける。
で、使い方なんですけどあれは「テンション上げ子」の姉妹の「キューティーイエロー」で一連のネタをやるべきでした。上げ子はそれこそ「シャ乱Q の20周年を祝いに行って行方不明」扱いということで。
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で復活して全ての攻撃が効かなくなった敵「ドエ〜ム」に観客の声援というある意味必「殺」技で大団円というシナリオが書ける。あ、放置プレイという手もあるな。それこそキューティーレッドの栞菜さんの出番…駄目か。
いずれにせよネタを入れるなら徹底してやって欲しかったなぁと。僕ならあのロケを利用して、予告編やスピンオフ作品を撮ってコンサート期間中に Dohhh UP! あたりに流しますけど。そういうメディアミックスもありなんじゃないかと思ったのでした。