おエドでござる

本日は3ヶ月ぶりぐらいにハロプロ関連の PV の監督さんを調べてせっせと更新してました。前の更新が美勇伝にかかりっきりになる直前のことだから、人間なかなかよくできている。
で、詳しくは向こうを見てもらえればと思うんですけど、トピックとしては High-KingBerryz工房の監督さんが新顔さんということでしょうか。ベリちゃんに関しては先日ここでほぼ名指しでウンチョス呼ばわりしちゃったんですが、意中の人とは違ってました。すみません。そんなわけで新顔ながら「やったろうぜ!」の監督さんとともに要注意人物にインプットされました。
 さて。
来週発売というのに曲さえ聴いていなかった ℃-ute の新曲「江戸の手毬唄II」を観ました。
全体の感想としては凄く胡散臭い PV だなと。日本人といえば「フジヤマ、ゲイシャ」とかなんとか言ってる外国人が作っちゃった感じ。パステル調の照明が妙に猥雑で香港じゃないの、と突っ込みたくなる。「ブレードランナー」の LA のチャイナタウンでうどんを食わせる屋台が出てきますが、そういうミスマッチがぷんぷん匂います。
そんなエドであって江戸でない不思議な PV に仕上がってますが、曲や衣装が既に和洋折衷を打ち出しているので、そういう観点から見るとすごくいい PV だと思います。コンセプトそのものには議論の余地があるかもしれませんが、統一されたコンセプトの下で曲、フリ、衣装、そして PV が上手くリンクしていて好感触。
あとは PV そのものに様々な趣向が施されていて、謎解きする面白さがあるという点でも今年の PV では出色かも。セットが頭おかしいくらいに凝ってます。
まず。

バックダンサーの下でパステル調に光る4つのネオンがあるのですが、一番右端を見て噴いた(赤↓)。これ、越後屋じゃん。

歌詞では「伊勢屋、稲荷に犬の糞」と江戸の名物が出てきますが、やっぱ江戸時代の商家の代表と言えば「お主も悪よのう」「へへへお代官様こそ」ともみ手でげへげへ笑う越後屋。このエドでは興行を仕切ってるのかもしれんね。実際の越後屋三越の前身で由緒正しい呉服屋さん。

右から二番目は恐らく「超」の篆刻だと思う。篆刻ジェネレータ?でやってみたら、

という似たようなデザインが出てきました。何で「超」を選んだのかは闇の彼方ですが「超超超超いい感じ」だったのかもしれないし「スーパー」の意味かもしれない。この辺漢字が大好きでタトゥーを彫る彼方の人たちのセンス。

一番最初のやつでは隠れていて分かりませんが、3番目には↑の右端のやつがあります。これは蝶だろうなぁ。
日本で蝶の家紋と言えば平氏が有名ですが、時代が下ると優雅ということで女性に好まれた紋だったそうです。女性ユニットということで一番相応しいエンブレムを当てはめたのでしょうが、隣が超(チョウ)だからかもしれない。因みにフリにも取り入れられている歌舞伎では萬屋の紋が蝶のようです。

一番左は分からなかった。流水紋のように見えるけどそれが何を意味するのかはよく分からん。芭蕉飛び込む水の音と歌詞にも出てくるし、夏ということもある。床面がつるっつるなので水面という見方もできるけど、今ひとつすっきりしない。残念。
 
上部は恐らく花火を象ってるのでしょう。五重塔の上で炸裂する花火ということで、夜の歓楽街アサクサという趣。ネオンの横をよく見ると「Start」という文字や ℃-ute のポスターが貼ってあったり、舞台の端っこには傘が立ってたり、ヘンなオブジェが置いてあったりで、今回は馬鹿馬鹿しいくらいスタッフさんが挑戦的です。少なくとも「かわいい」と言わせないだけ随分マシだと思う。

以上もっともらしいことを言ってきましたが、所詮推論に過ぎません。ただ自分としては心を遣って「楽しむ」だけではなく、頭を使って「面白がる」ことも大事な要素だと思っているので、メンバーだけでなく関わるスタッフさんたちの意図を考えるのが凄く好きなのです。そのためにはやっぱ他の世界のことももっと勉強して知恵を蓄えていきたいと思ったのでした。