Ystk Killed the Live Star


仕事が忙しいせいか、頭が悪くなったせいかはわかりませんが、最近とみに忘れっぽい。生死に直結しないハロプロ方面は特に酷く、℃-ute の DVD を買っていなかったり、新曲の発売日も覚えられなかったり。「猫目倶楽部」のチケットも申し込んだ事すら忘れていて、郵便局に取りに行って思い出す体たらくで何かアレだ。シャ乱Qの武道館は申し込んだ気が辛うじてしています。
Perfume@武道館のお話を忘れる前に。
以前彼女たちの口パクが確信犯でやってるのは理解できるけど、ライブで見る気にはなれんと書きましたが、ここまででっかい会場だとどうやるのかなという興味と「リニアモーターガール」の頃ファンになった割には彼女たちのことをほとんど知らんなという認識の下先週の金曜日に武道館に足を運んだのでございました。以下勝手な感想。怒らないでね。

○のっち

「ヲタがゴミのようだ」と嘲笑できるムスカ席でしたが、のっちの太ももは最高でした。垂れた前髪の奥から覗く眼が凄く色っぽい。眼望は距離を軽々と超える。
ダンスは3人の中で一番省エネっぽい。運動神経がないのか、神経が行き届いてないのか分からんけど、ターンの半径とか身体の曲げ方とか一番小さくてこれは意外だった。
ボソッと面白い事をいうタイプ。YSTK兄さんが光臨した時「電池食べてるだけじゃないんだね」と呟いてたのは訳が分からないまま噴いた。

かしゆか

のっちが省エネダンスならかしゆかさんは生き方が省エネというかとにかくフワフワしててつかみ所がない感じ。偉く老けた顔つきになるかと思えば、JK といっても違和感がない年齢不詳っぷり。個人的には麻生久美子さんと宮崎あおいさんを足して光井愛佳さんで割った印象でとにかく訳が分からない。
なっちが天使ならかしゆかは妖精と言っておきます。

あ〜ちゃん

あ〜ちゃんは凄くアタマがいいな。冒頭のMCで武道館ということで「君が代」を合唱させておきながら、あとワンフレーズで止めてしまうセンスやこの時期に「survival dAnce」を鼻歌で歌うブラックっぷりや、自分たちのことを「イモやゴボウ」と言い切ってしまう縦横無尽の潔さに脱帽しました。
気を抜くと猫背のゴリラっぽくなるのがグッド。

○ライブとしては

「映画は監督のもの、舞台は役者のもの」という言葉がありますが、「五体を使って自分を表現する」ライブも舞台と同じく演者のものと僕は思っています。そういう意味では今回のコンサートは「ライブ」と呼ぶにはやっぱりはばかられる。いみじくもあ〜ちゃんヒムロックよろしく「クラブ武道館へようこそ」と申しましたが、ライブというよりはでっかいクラブという方がすっきりする。
音楽は最高だし、レーザーが飛び交い、ミラーボールが回る馬鹿馬鹿しいほど大仰な特効には度肝を抜かれたけど、どこか壮大なこけおどしというか人工雪のみで作られたゲレンデを滑ってるような感覚に襲われたのは、やっぱ口パクというかエフェクトがかった声が大きな原因だったような気がします。生の彼女たちを肉眼で目撃しても「うぉすげぇ!動いてるよ」と言った生ならではの感動は全くなく、途中からサブスクリーンの中の彼女たちを見ることが多くなっていったのも、自分が思う「ライブ感」とあまりにもかけ離れていたからのように思う。
彼女たちの音楽は好きですし、新曲 Dream Fighter もいい曲でした。間奏がとにかくしびれるあこがれるで CD は今後も買っていくだろうけど、ライブはもう行かないだろうなぁと思います。そういう発見ができたという意味でも意義深い現場でした。

○客席

手拍子やるのは全然いいんですけど、何でもかんでもってのは困る。特に「マカロニ」とか「シークレットシークレット」でのべつまくなしにやられたのは結構というか大いにがっかりした。「シークレットシークレット」で彼女たちのサビが武道館にこだまして輪唱っぽく聞こえてたのはこれだけで元が取れたと思うくらい最高だったのになぁ。
あとはコンサート後のジューシーフレグランスがいつも行く現場と同じだったのには参った。そんなところは似なくてもいいのに。風呂入ってくれよ、トホホ。