サムライ・ベイビー


メイゲンで振り返る 21日の「キューティー♡ランド 2〜クリスマススペシャル2008〜」
久しぶりに書くので大まかなトピックを挙げたあと、それを埋める感じでボチボチ進めていきます。というわけでネタばれ注意。

○キューティー♡ランド ℃℃℃セット(ドドドセット)
+ L判生写真1枚セット 4,500円(税込)

http://www.helloproject.com/fanclub/01/03/08_cute0812xmas.html

担当者がジョジョヲタなのか何なのか分かりませんが、いつかやるだろうなと思ってたし、やってほしかったので大歓迎。「写真、コットン巾着、ストラップ、メールブロック、カラフルペン、スリッパ」と何の論理性も感じないラインナップに、しびれるあこがれる。
というわけで朝日杯で馬連を300円引っ掛けたこともあり、ノリで絶賛購入。スリッパも使ってるし、ストラップもつけて大満足のはずが、レビューと違って緑と赤にしか光らないカラフルペンを前に、さびれるたそがれる。

○「東京の夕陽は不純なものが多いから綺麗に見えるのかもしれない」

石津 奏「真冬の寝る子はキュート

As ONE の歌詞みたいだな。
照明暗転後なっきぃ登場。手元にボードっぽいのを持ってたので MC かなと漠然と思ってたらいきなりポエムっぽいモノローグ。「ハセガワ」ってどこかで聞いたことあるなぁと思ってたら、後から出てきたえりかさんが「ツカサ」と呼びかける。
うっそ〜ん。
鳥肌が立った。まさかまさかのあかさかさかす。寝る子はキュートの続編ですってよ、奥さん!大阪、東京のたった4公演のクローズドイベントのために塩田さんが脚本を書いてくださったみたいですよ、旦那!!あらまそうこうしてるうちにルーム長がでててきちゃってあばばばば。
何かもう人の繋がりというか、リボンの騎士の後の美勇伝のコンサートに足を運んでくださった木村先生のことを思い出したりして、ほろりとしたのでした。意気に感ずってカッコいいじゃねーか。
と劇が始まったばっかなのに前作に引き続き塩田さんの脚本と断定しちゃったのですが、何ちゅうか言葉の使い方がらしいというか表題のイシゾーのセリフもそんな感じで心に響きました。水の美味しさっつーのは H2O じゃなくて不純物のミネラルにあるのだ。

○「たのばる」

則松 彩「真冬の寝る子はキュート

イシゾーの相棒、ノリマツ。「寝る子はキュート」で彼女達二人がバイトをする理由が「東京に出てアイドルになること」で、今回は実際にその夢に向かっている様子が描かれ、物語の重要な軸となっています。そんななかで出てきた「楽しむ+頑張る=たのばる」良い言葉だとは思う。
ただなぁ。この場での「楽しむ」って、本番や大事な仕事でここ一番の時に日頃の力が発揮できるように使う言葉だと思うんだけど。℃-ute のメンバーとして言うならともかく、劇中の彼女達はいわば甲子園を目指している高校球児が試合にも出ていないのに練習で「楽しむ」と言っているように聞こえまして、そんなんで夢をかなえられるのかと心配になった。次のシーンでバカヒロさんが「お前らがアイドルになれるわけないだろう」とほざいたのは動機はともあれ、言葉としては同意なんですよね、大いに。
そんなこんなで頑張るのも嫌いな大の大人としては面白がる事はできるけど「たのばる」事は無理だ。

○「確かに俺たちは汚い大人だ。
 でもな、夢に向かってたのばってるキュートな子たちの目の前では
 ちょっとはカッコ良く映りたいじゃないか」

ルーム長「真冬の寝る子は℃-ute

「頑張る」という言葉が嫌いなのは、無目的な感じを与えるからです。仮に仕事で問題が起きた時に責任者に「頑張ります」と言われたら物凄く萎えると思う。頑張るより具体的な解決策を提示しろ、と突っ込みたくなるシチュエーション。
ただ「無目的」というのは、「パワーがありすぎて、一箇所に集中できない」ことでもあり、不純な大人になった者が二度と持ち得ない純粋なものと言える。横溢する若さに嫉妬しているのかもしれない。
いずれにしろ肝心なのはバランスであってロマンチックに傾きすぎても面白くないし、現実すぎても楽しくない。「夢見て行い、考えて祈る」そういう大人がカッチョいいと思っているし、そういう大の大人でいたい。

○「きよしこの夜」

℃-ute(アカペラ)

色々と考えさせられる事の多かった舞台に引き続き、℃-uteサンタからのクリスマスプレゼントという事で、色とりどりのサンタコスチュームに身を包んだメンバーがアカペラできよしこの夜を披露。
なるほど、こういうチャレンジングな事をやってくれるからこその ℃-ute℃-ute たる所以であるわけで、現時点での課題も見えてくる。潔いね彼女達は。
聞いた感じ、余裕がないというか失敗しないという意識が強すぎるのね。ピッチを守ろう、正確にやろうとするあまり伸びやかさを奪ってるように思いました。一番気になったのは語尾のぶつ切りかな。ここで伸ばすと良いだろうなと思うところをピッチを守ろうとするためにブツッと切るもんだから欠伸を途中で止められた時のような嫌な気分になった。
その辺りは劇にも現れていて、暗記して溜め込んだものを一気に吐き出すような台詞回しが余裕のなさを露呈していました。脚本とセリフが違っても初見では全く分からないし、辻褄さえ合えば舞台は成立するのでその辺はもう少し鷹揚に構えても良いのに。かつての辻ちゃん加護ちゃんのようにアドリブだらけってのもアレですが、いい意味でふてぶてしくあるのもこれから必要かも。

○「わっきゃない(Z)

℃-ute

これは言葉が気に入ったというよりは、一桁列の真ん中に陣取っていたもんだからえりかさんの指差しが(俺に)キターってことが言いたかっただけのトピックでした。そんなわっきゃない。
いつもは端っこの「壁の花」を見ることが多いせいか真ん中のメンバーを入れ替わり立ち代わり見るのは新鮮な経験でした。矢島さんはライブが進むごとに逝っちゃった目つきになりますね。

○「アリーナツアーをやりたいです!!」

中島早貴

僕が彼女達の事を好きなのはこういう大それた事を衒いもなく言い放つ所だったりします。大人になると照れや斜に構えてなかなか言えなくなる言葉の数々。ある意味イタさと紙一重の所にあるからこそ輝きを放つものかもしれません。何とかしてやりたい、彼女達の夢をかなえてやりたいと思うのは傲慢に過ぎるでしょうか。
ただなぁ、CD は複数買い等で見かけ上支えることは出来ますが、アリーナクラスの会場を埋めるには僕が4, 5回分裂しないと難しいと思っている。対策としてはコピーロボットを作る、物干し竿を買って人形をつけて水増しするといった非現実的な案しか思いつかないので、地道が近道という事で粛々とやるしかないのでしょう。メンバーにしろ回りのスタッフさんにしろお互いがお互いを刺激していくしかないんだろうな。少なくとも音楽方面で「塩田さん」みたいな方が3人ぐらいいると、面白くなりそうだとは思う。

○「そのコスプレ…似合ってますね」

コンドルさん

あくしゅ会での出来事…になりかけましたが、すんでのところで「そのサンタの衣装…かわいいですね」に差し替え。危ない危ない。日頃から品性お下劣だとこういう所で馬脚を表わしますので皆さん気をつけましょう。
ラストの栞ちゃんは面白いですね。この子はおっちょこちょいなのか、こいつは手っ取り早く済ませようという魂胆なのか分かりませんが、かなりの割合で何かを言う前に「ありがとうございます」をフライングゲット
今回固定の「そのサンタの衣装…かわいいですね」を言うと「えへへ」という感じでニコニコ笑いました。それを目の当たりにして僕の鼻の下は3センチ2ミリメートル伸びるというシーズンベストをたたき出したのでした。