遠出の代償
前々から疑問に思ってたんですが、コンサートを観に行くのを何で「参戦」って言うんですかね?
や、「晴れ舞台」と言いますか、特別な空間へ赴く高揚感とか意気込みを表す用語っつーのは分かる。そういう意味でぼくも「遠征」という言葉は結構使います。でもよくよく考えなくても「戦い」というのは相手あってのことですから、何と戦ってるんだろうねという疑問や違和感がふつふつと沸くので、参戦という言葉はあんまり使いたくなかったりする。
何でこういうことを突如として書いてるかというと、ネタばれ回避のための埋め草が主な理由なんですけど、今回の名古屋行きは「遠征」の名に値するのかなと道々考えてたせいでして、何しろ15時開演で14時半に現地到着。17時前に終わった後、トレポスの雅ちゃんをえりかさんに換えてダッシュ脱走、滞在時間3時間に旅情もグルメも何にもなしという行程でして、移動手段が新幹線に変わっただけで東京周辺に出没するのとあんまり変わらない感覚がちょっとマズイ。こういう感覚が身に付くとズルズル遠出してしまいそうで危ないよなぁと。金銭的にも精神的にも。
遠出はやっぱり「遠征」であるべきなのだと再確認したのでした。
さて。
既に千秋楽を迎えたのでネタばれも何もないもんですが、来週の横浜アリーナでガラリとセットリストが変わるとも思えないので、一応注意とアナウンスしておきます。
昨日は「ワンダフルハーツ」が誕生して以来、面白いコンサートに出くわしたことがないと書きましたが、今回は今までで一番面白かったです。エルダーにはない「変化の量」に注目してたのが良かったのかもしれない。岡井ちゃんの「キュート」、萩原姐さんの「背丈」、みやびちゃんの「髪型」、須藤さんの「痩せっぷり」などなど。岡井ちゃんはダンスも上手くなってたなぁ。
その後の各論。
06. FOREVER LOVE / ℃-ute
07. めぐる恋の季節 / 田中れいな・光井愛佳・梅田えりか・中島早貴・岡井千聖・萩原舞・有原栞菜
08. MADAYADE / Berryz工房
09. 恋の呪縛 / 亀井絵里・道重さゆみ・清水佐紀・須藤茉麻・熊井友理奈・徳永千奈美・菅谷梨沙子
12. 泣いちゃうかも / モーニング娘。
13. みかん / 新垣里沙・亀井絵里・道重さゆみ・久住小春・光井愛佳・ジュンジュン・リンリン・矢島舞美・菅谷梨沙子
15. 白いTOKYO / 新垣里沙・徳永千奈美・須藤茉麻・中島早貴・萩原舞・真野恵里菜
16. 夏DOKIリップスティック / 矢島舞美(バックダンサーハロプロエッグ)
18. Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド / 高橋愛(梅田・徳永・須藤・中島・岡井・有原・佐保・関根)
とはいえ、セットリストには首を傾げざるを得ない所が確かにあって、15の「白いTOKYO」から16の「夏DOKI」はあまりの KY (季節感読めない)っぷりにもはや笑うしかなかったんだけど、08, 09 の娘。メンバーの「レンタル」は中途半端で何がしたいのかよく分からなかった。
逆の「みかん」も然りで、要は各ユニットのメインパート担当メンバーを他のユニットの曲のメインパートに充てるという方式でして、いわば近年続いてきた「カバー」もとい「カラオケ」の新機軸なんでしょうが、新鮮というより違和感ありありで、ある意味カラオケよりも酷かった。最終日でこれですから中野辺りはもっとアレだったんだろうと思う。ユニットごと入れ替える方がよっぽど面白いのに。
また、各ユニットともメインボーカル以外は「バックダンサー」に過ぎないのだという最近の傾向を再認識する次第でして、推し干されは世の常とはいえ何だか物悲しさを感じるメンバー構成であるのでした。その集大成が 18 の高橋愛 with バックダンサーズ!でして物悲しさを通り越して腹が立ちました。いい加減勘弁。
22. Take off is now! / 高橋愛・新垣里沙・田中れいな
23. 恋愛レボリューション21 / モーニング娘。
24. グルグルJUMP / 全員
25. 雨が降らない星では愛せないだろう? / 全員
26. Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜 / 全員
その後も良く分からない選曲意図やらお定まりの選曲で終わりを迎えるわけですが、こうしてみると MC を挟んで後半戦の白いTOKYO の辺りからおかしくなってるように思う。前半は「レンタル」があるとは言え、各ユニットがちゃんと持ち歌を披露しているわけですから、まともといえばまともなんですよね。弾切れなのか、出場機会を平等にしようという意図なのか良くわかんないですけど、奇を衒って却って中途半端に堕したコンサートのように感じました。
かといって、各ユニットが持ち歌を披露してれば良いかというとそうも思えない。かつてのハロコンは各ユニットが持ち歌を披露していましたが、それは娘。が大看板として圧倒的なシェアを持っていた時代の話でして、コンサートを開催できないユニットに場を与えるという側面があった。各ユニットが単独コンサートを開催できる現在、そういった「顔見世興行」的な作りのハロコンは大してやる必然性を感じないのですがどうでしょう。寧ろ卒業していくエルダーのほうに「ハロコン」的な受け皿が必要なように思うんですが。
というわけで良くも悪くも思索の糧を与えてくれたという点でも「面白い」コンサートでした。
以下セットリストまとめ。
01. リゾナントブルー
02. LALALA幸せの歌
03. みんなのたまご しゅごキャラエッグ!
04. はぴ☆はぴ サンデー!
05. タンタンターン!
06. FOREVER LOVE
07. めぐる恋の季節
08. MADAYADE
09. 恋の呪縛
10. ラララ-ソソソ
11. ロッタラロッタラ
12. 泣いちゃうかも
13. みかん
14. ジンギスカン
15. 白いTOKYO
16. 夏DOKIリップスティック
17. バカにしないで
18. Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド
19. 即 抱きしめて
20. ギャグ100回分愛してください
21. ダーリン I LOVE YOU
22. Take off is now!
23. 恋愛レボリューション21
24. グルグルJUMP 全員
25. 雨が降らない星では愛せないだろう?
26. Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜