イエロー・マジック・オーディエンス

新体制が始動して沸き返る界隈の喧騒をよそに、ココはいたって静か。陽のあたる縁側で温かい梅こぶ茶をすすっている、そんな心境です。置いてけぼりといえば置いてけぼりなんでしょうけど、無理してついていきたいと思えないし思わない。仕事が忙しい分なおさらゆっくりじっくりと。
そんなわけでつづき。

◆卒業企画への参加

最後ということもあって去年の美勇伝の時より、もう少し積極的に企画に関わりたいなという淡い願望は持ってました。非力を承知でバナーを張ってみたり、寄付をしてみたのはその一環だったんですが、肝心の現場での活動はなかなかタイミングが合わず、最後の配布でやっと参加できたという感じ。他の梅隊のみなさんは前々からがんばってたというのに上前を掠めるような感じでほんと申し訳ない。
ただ最後の最後だけでも参加できてよかったです。というのは今回は会場内はおろかNHK放送会館という建物内での配布に関しても主催者様側の許可が得られなかったようなんですね。他のお客さんも利用する複合施設だったからなのか、NHKの立ち位置によるものなのか理由は定かではないんですけど、とにかく建物内で配布の素振りを見せようものなら係りの人が飛んでくるという状態でした。そんなわけで会場外での配布を余儀なくされたんですが、会場外と一口にいっても出入口が4箇所ほどあり、人手が必要な様子であったので、飛び入りのぼくでも猫ぐらいの活躍の場は残されていたのでした。
 で。
配布自体は割とスムースで「頑張ってください」と声を掛けていただいたり、えりかさんのグッズをいただいたりしてえりかさんの人徳と人々の優しさに感激しながらの配布だったんですが、ここで問題発生。開場1時間前の16時から配り始めて、来場者のピークがさぁこれからという17時20分ごろには弾がつきてしもうた。
先ほど申したようにルール上会場内で配布ができない上に、出入口が多く動線が一本でなかったこと、夜公演のチケットを確認しての配布はできなかったことなどから、一人に複数配布してしまった等の事態が起きたものと考えられます。もちろんタオルとサイリウム自体は満員でも充分いきわたるように用意されてたし、配布に際しても各自夜公演に入ることを口頭で確認して配布したりと、最善を尽くしたつもりなんですけど、結果として欲しい方にいきわたらなかったことも事実で配布に携わったものとしては大変申し訳なく思っております。今でも。
もう終わったことですし、末端の飛び入り野郎が書いてもというところはあるんですが、今後の企画で同様のことが起きることも考えられるので情報の一つとしてこういうケースがあったという意味合いで敢えて書き残してみました。


(夜にこそっと追加)

◆19. SHINES

というわけでどれくらい会場に行き渡ってるのか若干ドキドキしながら開演を迎えたのですが、いざ始まってしまうとその思いは天空のかなたに飛んでいき、再び思い出したのは「青春ソング」が終わっていよいよというとき。
今回の梅田えりか卒業企画第1弾は SHINES のタオル振り回しで卒業記念を記した黄色いタオルをみんなでふりまわすという内容。青春ソングのアウトロで客席前のスタッフさんからメンバーに小道具のスカーフが飛んでくるという演出だったので、けっこうな短時間だったんですがみなさんお見事。直前までは何食わぬ感じだったのに一瞬で黄色いお花畑に。


魚大大尾大尾大おおおおおすげえええええ。


PA卓にいるスタッフさんまでがやってたのは思わず笑ってしまったけど、本当に良かった。もらえなかった方のことを考えると胸が締め付けられたんですけど、鳥肌が立つのを抑えられませんでした。

◆アンコール

そのままアンコールに突入で、今度は黄色いサイリウムでのえりかコール。スクリーンに映る煽りの手拍子映像も黄色に着色されてました。1ヶ月前の宇都宮で出くわして以来どうしても好きになれなかった映像でしたが、今回だけは許す。あまりにもスローすぎて最後は軽く無視しちゃったところもありましたけど。
アンコール1曲目の桜チラリも照明がいつもと違って、黄色多めで不思議な空間だった。かつて菊花賞皐月賞サクラスターオーが長期休養明けで復活Vを遂げた時「菊の季節に桜満開」という名フレーズが生まれましたが、今回も「桜チラリで黄色ズラリ」という迷言が脳内で誕生したのでした。ブラボー。
でMC。
鈴木ちゃんが中野土曜夜から始まった謎のボディーランゲージで「えりかちゃん大好き!」と「大」表現したあと泣き始めたのをきっかけに号泣劇場へご招待。以前のエントリーでは送り出される者は泣いちゃいけないと書いてはみたものの、普段のコンサートのアンコールでも感極まるえりかさんのことですから、泣くだろうなという予感はあったんだけど、見事に的中。とにかくダダ泣きでした。途中で声が出ずに客席が歌ってたくらいですから。むしろ昼公演で「忘れたくない夏」を立派に歌い上げたことの方を絶賛すべきかもしれないな。

◆ダブルアンコール

そして6人での最後の曲「都会っ子純情」を歌い、舞い終えたえりかさんは「℃-ute、そしてみなさん、世界一大好きです! ℃-ute梅田えりかでした」と言って去っていきました。
客電がほんのりと明るくなり、アナウンスも始まっていたんですが、黄色いお花畑は枯れることなく、シンプルでも力強いえりかコールはとぎれることはありませんでした。
筋書きのない魔法のような時間。これこそが本来のアンコールの姿。最後の最後でこういう体験ができてよかったと心底思いながら、5分近くコールしてたかもなぁ。ノドは明らかに限界を迎えてたんですけど声がちゃんと出る不思議。人間のココロ・カラダってやっぱり面白いと感じました。
満場のアンコールに応え、再びステージに現れたえりかさん達6人。ここから先は筋書きがないだけにむき出しの彼女たちが出てたように思う。それだけに語られた言葉はとてつもなく重かった。忘れたくない言葉、忘れられない記憶。
えりかさんは「みなさんはなんでこんなに優しいんですか?」と泣きながら問いかけました。きっとそれはえりかさんが優しいからです。6人が優しいからです。ファンは推しの性格を反映するといいますが、ユニットの性格も反映するんでしょうか。ともかくぼくらが彼女たちの目に優しいと映るんであれば、それは ℃-ute が優しいユニットだからとわりと確信を持って言える。
まぁ普段自分が優しいかどうかなんて全く意識したことがなかったので、なんだかこそばゆい気分もあったんですが、あの場で聞いてしまうところが彼女らしいなと思ったし、いずれにしろ評価してくれるのはありがたい。


また、会おうな。