Say good-bye to Hello!(寸劇編)

せっかくなんで別立てにしよう。

キューティーランド4@東京厚生年金会館 1回目
01. 寸劇:貧乏三姉妹のクリスマス
02. 寸劇:中善寺なき子のクリスマス
03. ウクレレ演奏 - Jingle Bell Rock
04. ライブ
05. あくしゅ会


◆寸劇:貧乏三姉妹(鈴木・岡井・萩原)

(あらすじ)
貧しくてもそれなりに幸福に暮らす愛理、千聖、舞の三姉妹。


そんな三姉妹にもクリスマスの季節がやって来ましたが次女千聖と三女舞が「クリスマスなんて嫌いだ。」と。長女愛理が理由を聞くと「クリスマスなんて金持ちだけが騒いでいるだけ」「ウチにはサンタさんもやって来ない。」とやさぐれる二人。
それに対し愛理は「きっとこの辺りを担当しているサンタさんがこの家に気付かなかったに違いない。もしくはお年を召してらっしゃるからこの家が分からなかったのでしょう。だから今年のクリスマスは表に飾り付けをしよう」と提案します。
「外壁、赤と白にしようよ」「ぐゎし」「ダメよ。近所迷惑かもしれないじゃない」楳図かずおインスパイアは却下。
ということで妹達が飾り付けをしている間に愛理は妹達にプレゼントを買うお金を稼ぐためにマッチを売り始めますが、全く売れません。その様子を見た千聖と舞は「マッチが売れないのは売るものに魅力がないからだ!だからもっと魅力のある商品を売ればいいんだよ!」と言ってイベントのグッズを売り出します。


こうして三人はお金を稼ぐことができたのですが、完成間近であった家の飾りが何者かのいたずらでボロボロにされていました。ショックのあまりやけくそになりますますやさぐれる千聖に愛理はケーキを買おうと提案します。ケーキ屋に向かう三人。
戻ってきた三人が目にしたものは…クリスマスの綺麗な飾りに彩られた、もとの飾りより豪華になった家の姿でした。こうして三人は楽しいクリスマスを過ごすことができたのでした。

マッチやイベントグッズを売るためにキューティーガールズが客席に下りてくるのがハイライトといえばハイライトでしょうか。まぁぼくには縁がない席だったので微笑ましく見てましたが、通り道にあたる客席は阿鼻叫喚という地獄絵図が相応しい。なんかピンチランナーと駅伝シーンで映画なのにおっかけで走っちゃう連中を見たときの感覚に近かったでしょうか。札束出してるバカはわきまえろ、と。
とまぁ特に見るべきとことはあんまりなかったのですが、三人とも相変わらず何言ってるのかさっぱりわかんない時がある。次の寸劇の二人が良かっただけに三人の滑舌の悪さは際立ってたなぁ。何が原因なんだろう…
他愛ない話なので目くじら立てんなよという向きもあるんでしょうが、言葉にいろいろなものを乗せて伝える職業の人がきちんと言葉を伝えきれなくてどうするというのはある。セリフにしろ、歌にしろ技術的な改善があればもっと世界が広がるはずなんだけど今のままではもったいない気がします。とりあえず口を大きく開けておちついて発声しような。


◆寸劇:中禅寺なき子のクリスマス(矢島・中島)

年末の忙しい時でも仕事が一切ない演歌歌手中禅寺なき子52歳。マネージャーの矢島ちゃんにもまったく相手にされない始末。
そんな中矢島ちゃんから「なき子さんの担当は今年で終わりです」とコンビ?解消を告げられ…

2人とも演技上手くなったなぁ。誰かさんと同じく鬱陶しいくらいの熱演なき子にクールな矢島ちゃん(メガネっ娘)の対比が際立って間の取り方も良かったです。でもこうやって見るとうめ子のコントのセンスは抜群だったんだなぁと改めて存在の大きさを感じました。やりきることの大切さ。当たり前すぎて気づかなかった。
なき子(ナキ子と書くと和田アキ子みたいで怖いですね)さんについてですが、この不況下で事務所でみかんとお茶をすすって生きていられる悲壮感のなさがフィクションながら羨ましかったりします。クリスマス・イヴ、 I WISH、ぴったりしたい X'mas と往年の名曲を使った超展開で孤独なクリスマスをアピールしますが、リアリティがないのでものすごく微笑ましかったりします。つーか「にゃんっ♪」とかいってあんなにお肌トゥルトゥルの52歳なんて…ヴァァァー!