ショッキングなLIVE

ネタばれしますのでネタばれ嫌いな方はご注意を。
いつものとおり行間稼ぎをひとつ。


今回の ℃-ute コンサートツアーは2月にリリースされたニューアルバムを軸としての展開するツアーと認識しているんですが、肝心の核となるアルバムがなんとも酷かった。
全11曲のうち、わずか3ヶ月前のベストにも収録したシングル3曲を突っ込んだり、今まで収録していなかったシングルのカップリングを作曲したはたけ御大の印税(注.下種の勘繰り)のために収録してみたり、数少ないオリジナルもショボかったり、構成も最悪でこのアルバムを褒めるのは猿が東大に入ることくらい難事業でしたので、当時のぼくは iTunes の試聴段階で退散したのでした。
とまぁ個人的印象としてはかなり酷かったので、売り上げも割と綺麗に負けるといいな、と願望交じりで傍観していたのですが、まさか初動6475枚まで激減するとは思わんかった。オリジナルだと前作「憧れ My STAR」よりほぼ5000枚減。梅隊が5000人もいるとは思えないので、イベントやらなかったことが主原因なのでしょうが、個人的にはアルバムの出来の酷さも原因にあるのではと思っています。
そうなるとここまで惨敗したアルバムを引っ提げてのツアーってどんなもんだろうと歪んだ好奇心が沸いてきまして、また上のように酷いと口にした以上身銭を切らなければならんだろうということで、当初は行くつもりのなかった昨日のコンサートチケット@ファミリー席を手配したのでした。
前ふり終わり。


ここから感想ですけど、長くなりそうなので分けます。本エントリーでは全体的なものについて。

◆全体的なことについて

一言で言うと凄く面白かったです。考えてるという点については今までで一番考えてきたんじゃないかなと思った。ファミリー席で観てて「ほほう、そうきましたか」と感心することしきり。ここは…という部分は確かにあるんですけど、そういう意味でもドタマを刺激されたのは確かです。こういうのを観たかった。


一番特徴的なのは中盤パートの部分で全員にソロ曲を持たせたことでしょうか。もちろん持ち歌の子だったり、セルフカバーの子だったり各人で背景は様々なんですが、個人的にはアルバムの通り2人だけソロを垂れ流されるよりはよっぽど良い。5人という多すぎず少なすぎずという絶妙な人数を上手く取り入れた構成だったと思います。美勇伝のソロコーナーの事を懐かしく思い出していました。
美勇伝と違うのは前後に2〜3人の少人数をフューチャーした曲が挟み込まれていたことでしょうか。これはアルバムに入っているということもあるんですけど、ソロと5人全体という極端から極端へのギャップを上手く緩衝しているように感じました。「イメージカラー」はこの季節にピッタリの曲なので実にグッジョブ。

06. Lonely girl's night(矢島舞美
07. セブンティーンズ VOW(中島、岡井、萩原)
MC ショッキングPHOTO
08. ダーリン I LOVE YOU(岡井千聖
09. イメージカラー(矢島、鈴木)
10. 生きようぜ
MC
11. The Party!
MC 矢島
12. ENDLESS LOVE(萩原舞
13. 君の戦法(中島、岡井、萩原)
14. 嗚呼 恋(鈴木愛理
15. EVERYDAY 絶好調!!
MC 鈴木
16 愛してる愛してる(中島早貴



メンバー紹介の V が良かった。映像はモノクロのややコマ速度を落としたフラッシュカットでレイアウトまで気を配ったスタイリッシュなものに仕上がり、BGM の「★憧れ My STAR★」リミックスが超カッチョ良かった。イメージとしては Capsule の「ポータブル空港」のような感じで、大好きな身としてはアレを聴きにもう一度いっても良いくらいです。

VTR
04. ★憧れ My STAR



こうなると後半部のマンネリも水戸黄門の印籠のような気分で「ええっちゃええっちゃ」と鷹揚になります。本音としては去年秋のツアーからほぼまんまなので、もう少し工夫してほしいところだけど、昨年の10月25日にお手伝いさせていただいた身としては「SHINES」で使ったタオルが回るのを目の当たりにすると訳もなく胸が熱くもなるのでした。

17. FOREVER LOVE
18. JUMP
19. SHINES
20. 青春ソング



今回の「かくし芸」はフラッグパフォーマンスなんですけど、チアリーディングの要素も入っています。「EVERYDAY 絶好調!!」の曲中でほぼノールックでのスロー&キャッチは一見の価値があると思います。どんどん芸達者になっていくな…

15. EVERYDAY 絶好調!!


という訳でパッケージとしては個人的にかなり好評で、面白いコンサートをやれる ℃-ute に安心しましたし、面白いと思える自分にも安心したのですが、終演後買ったアルバムはやっぱり微妙だった。フォーマットは良いので秋以降はどういう曲を入れるか、選ぶかそのあたりが焦点になりそうです。
各論は、また。