さまよえるヲタンダ人

というわけで Wandering Watchman (何じゃそりゃ)第一弾ということで、小川麻琴さんの舞台「桃色書店へようこそ〜再び〜」を観に行ってきました。
まぁオリジナルを観てないのに再演を観に行くのもお馬鹿な話ですが、本当は5月の「2LDK」の方に行こうと思ってたんですよね、まこっちゃんの舞台。それが天皇賞やら御柱祭やらで綺麗さっぱりチケット買うのを忘れまして、そこでの苦い経験が今回の観劇に繋がったのでした。
会場はお茶の水文化学院。ぶっちゃけ学校の講堂に椅子置いただけなので、フラットすぎてかなり観難かったです。FC先行でわりと前の方の席だったんですけど、舞台を観るときは後方で観るのが好きなので2階の方が良かったかもです。逆ドリってやつやね。
客層はけっこうカオスでした。ホームの人たちと、共演の俳優さんのファンの方たちは分かったのですが、文化学院の生徒さんたちもいたような…まぁ後学のために観に来たのか、サクラなのか開演前は良く分からなかったんですけど、演出さんの口上によれば舞台に何人か生徒さんが出てたみたいでその知り合いだったのかもしれません。とにかく若い子の割合が多かったのが印象的でした。

で、内容。
あらすじとしては売り上げの落ちた古本屋が業績回復のためにアダルトグッズを売る桃色なお店に。そこでいきなり店長に任命された女性アルバイト(小川麻琴)が、珍妙な客に店員、そして妹相手で巻き起こるドタバタコメディと表現すればいいでしょうか。
実際にそういう立場になった店員さんの体験記が原作のようですが、肝心の客が一人しかいないので客にまつわるネタが少なかったし、比して店員が多すぎるので彼らにまつわるエピソードも人によっては薄っぺらだったり、なかったりと全体としてはやや作りが甘いかなと。少なくとも店員の一人は客側に回した方が良かったように思う。せっかく幕間に高校生?がブツを買いに行く伏線のようなものも張られてたので、もう少しきちんと回収すれば客のエピソードは増えたのに。時間的な制約なんでしょうか。
文化学院から共演した子もやや学芸会チックでせりふも結構トチって、「プロ」との差を再認識したものですが、いい所もいろいろありました。まずは主人公のまこっちゃん


東京アリスの時も感じたんですが、いいですよね彼女の芝居。ナチュラルで。日ごろ石川さんのテンション高めのキャラ、演技になれてるせいか、淡々とした中に感情を込めるところが逆に印象的。科白のないときの表情も良かったです。ドロンズ石本さんの無茶振り気味のアドリブにも無難に対処してました。
あとはダンスやね。今回は主に場面転換でダンスが使われてます。
彼女のダンスはオーディションの頃からいいなと思ってましたけどやっぱ良いね。娘。の頃のスピードと切れに加え女性らしい柔らかさと色気が加わっていたように感じました。もう少し声がパンとしてくればソニンちゃんみたいに本格的なミュージカル女優も行けるんじゃないかと思うので、検討してみてはいかがでしょうか。


そして妹役の外岡えりかさん。
実は開演前までアイドリング!!!の子が出演するとは全く知らなくて、ポスターでまこっちゃんの横にいる子は誰なんだろうという認識しかありませんでした。
まぁそのおかげで余計な雑念に惑わされることもなく観る事ができまして若干滑舌に怪しいところはありましたが聞き取りやすいですし、元気で素直なところが良かったです。ベリキューの大半よりは上手く演技できてたんじゃないかな。
顔も初めて拝見したんですけど、ハローで言えば真野ちゃんの目元をエロ目の宮崎あおいさんにした感じでしょうか。倉科カナさんの方が適切かもしれない。彼女がアイドリング!!!の中でどのような位置づけにいるのかはさっぱり分からないけれど、人気はあるほうじゃないかと。今度イベント行ってみるか。
とまぁ「えりか」と名の付くものに外れはないということで、アイドリング!!!の子も初めて認識できたということでさまよえるヲタとしてはかなりの収穫を手にしたのでした。
明日は Berryz工房のコンサートへ行ってきます。