マイル維新?

下剋上 VS 黒船というよりは、外国から地方に留学して方言ペラペラの外国人が天下取ったようなレースでした。訳が分からないので予想もできん。これまでの走りっぷりからマイルは長いと思ってたけど、レコードで走られたらぐうの音も出ない。いやいやお見事でした。エーシンフォワード号。安定政権になるかはまだ分からないけど。
鞍上の岩田騎手も落馬故障明けから間もなく GI を取っちゃうんですから、流石としか言いようがないんですが、一流どころの割には良い意味での頭の悪さというか、こっちの予想のつかない所で大仕事(&ポカ)をするので、個人的には馬券の相性が良くない。観てる分には面白いんですけどね。
とまぁ人馬ともに予想外のプレイをかましてくれたということで、2, 3, 4着だったけど、すがすがしく次週の予想にうつることにしましょう。

さて。
久しぶりに1年皆勤した大河ドラマ龍馬伝」ですが、いよいよ来週の龍馬暗殺で最終回を迎えます。日本史のミステリーの一つ「龍馬に直接手を下したのは誰か?」にこのドラマなりの答えを出して終わるみたいなので、観終わったそばからワクワクしているのですが、今日はその伏線というか、犯人は誰だ?ってな感じで悪そうな顔が並んでました。

新撰組をはじめ、

長州藩然り、

薩摩藩然り。
近藤さんはともかく、木戸さんも大久保さんも維新の三傑と称されるくらいの人たちですが、その表情が一様に暗いのは、決戦で幕府を倒すという構想が崩れたことも然ることながら、大政奉還という歴史上の大きな転換点を一介の下士が成し遂げたことに対する暗い嫉妬のようなものが垣間見えるからかなと。太陽のような輝ける英雄に対する暗い情熱、逆行する方向とはいえ歴史を動かすのはやはり人間ということを言いたいんでしょうか。


でも、龍馬への嫉妬というのは今に始まったことじゃなくて、弥太郎が一年近くといいますか子供の頃からずっと抱いてきた感情なんですよね。凄い奴と心の奥底では認めていても、頭では絶対に認めたくない。太陽を見ると眩しくてイライラするような感じといいますか、ある意味人間を超えたところにいるヒーローに対する凡人として配置された岩崎弥太郎という存在がとても興味深かったです。三菱の創始者に対して凡人というのはアレなんですけど、こちらは愛憎半ばしながらそれを原動力に自分も大きくなっていくビルドゥングス浪漫といいますか、ともかく正の方向を向いていてとても良かった。

最後に龍馬伝の個人的なビジュアル三傑を発表しておきますと、弥太郎の歯と慶喜公のまゆ毛、そして後藤象二郎のもみあげが印象に残りました。

以上。