ヒーローになれない

前原外相が辞任会見「国会停滞させられない」


まぁ辞任そのものに対しては特に言うところもないんですけど、いつもながらの民主党ブーメランの鮮やかさには呆れるを通り越してコントを見ているような気分になります。いやね、他人の落ち度を厳しく論うわけですから、普通は自分の落ち度がないからあれだけ舌鋒鋭いのかな、と思ってしまうんですけど、まさか「人を呪わば穴二つ」を地で行きつづけるとは想像の斜め上。自分もぶっちゃけ人のことは言えないよね、と思ってるんだったら、少なくとも「他人のフリ見て我がフリ直せ」で攻撃される材料のチェックやリスク軽減ぐらいのことはやると思うんですけど…政界の常識は違うのかな。


まぁ政界の常識を全く知らないついでに疑問を続けますけど、国会議員のこういった政治献金の収支というのは監査が入ると思うんですけど、今回の事例って引っかからなったですかね。新聞とか読むとここ5年ぐらいに渡って献金されてたみたいで、監査の目が節穴だと監査やってる意味がないと思うんですけどどうなんでしょう。
もっとも今回は在日韓国人の方が通名(日本名)で献金してたようですから、書類上は分からなかったのかもしれませんね。また、今回の事例が前原さんだけに起きてるかといえば、そうではない可能性の方が多いと思うので、他の議員の方々もブーメランにならないよう一度は確かめた方がいいと思うし、「他山の石」として共有すべき事例ではないでしょうか。まぁマスコミは調べないし報道もないと思いますけど。
ただ、前原さん自身は30年来のお知り合いという事で、名簿を見れば一発で分かるでしょうから、知ってて黙ってたのか、リストを見てなかったのか、そもそも政治資金規正法の条文を知らなかったのか、何とも言えないんですけどいずれにしろワキが甘いよねということで、偽メールの時といい、今回のことといい、迂闊だなという印象。ワキが甘いのは人間としては、愛すべき人柄だとも言えるんですけど、国会議員というのはいち個人でもあるし、前原誠司という名前の会社だとも思うので、そうは言ってられんのよね。これからはコンプライアンスというものをもっと意識しなきゃいかんのだろうなと思います。


つーか収支報告書というのは公開されてるわけですから、そこから何が分かるのかというようなことは国民であるぼくも知ってなきゃならんのだろうなとは思う。少なくとも自分がいる選挙区の議員の活動だったり、票を入れた政党の収支だったりは。どっかに池上彰さんみたいな人がいて、「サルでもわかる!政治資金」とか言って収支報告書の読み方とかを分かりやすく教えてくれると良いんだけど、そうは問屋が卸さないと思うので今回を機にちょっと勉強しようかなと思う。