他山のクオリティ

同じグループの若手がクライアントに誤字脱字だらけのドキュメントを送ったのが、クレーム案件となってしまい部内でちょっとした騒ぎになっています。
クライアントが事前に確認したものをそのまま送ったら怒られたということで、同情の余地があるにはあるのですが、承認を与える上長に見せずに送ったり、自己点検を怠っており、社内の手順を守っていなかったところは反省点。


おまけに7月から手順が変わったのを理解してなかったことも明らかになったことから、再発防止のための策を練らされることになりました。ここ1カ月ほど社内ニートなので仕事が増えるのは良いんですけど、わりと頭を抱えています。個人的にはベータ版で運用してみて、問題があればその都度改善していくというのが性にあってるんですけど、問題点の露呈イコール品質に対する対外的な信用の失墜に繋がりますから、試行錯誤をやっている余地はない。プロレスでは技を受けてナンボですが、総合格闘技で同じことをやっていたら秒殺KOされるようなもんだ。違うか。


まずは勉強会を開いて手順を理解させるのが最初で、そこから逸脱が出ないようなフローを組むということにはなるんでしょうが、やっぱ自己点検というのはリスク高いし、かといって100点のものが一発で出るわけもないので、グループ内で点検していこうぜということになるのかな。となると今のところ時間に余裕のあるぼくにお鉢が回ってくるんでしょうね。とほほ。


とまぁ結果的に自分の首を絞めかねない策作りに汲々としている中で横目で見たのが下の記事。

梨沙子消滅のお知らせ
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1310363036/l50

内容としては携帯サイトの Berryz工房菅谷梨沙子さんの名前が、菅谷無梨沙子さんになっていて、梨を「なし」で変換していたなかでのミスということで、いつもの事務所クオリティを如何なく発揮といったところなんですが、ぼくが気になったのは間違いそのものというよりは、それが普通に載って、同じような間違いを延々と繰り返す「システム」の方だったりする。


むろん人間である以上、誤字脱字といったミスが出るのは仕方がないし、ゼロにするのは多大な労力がかかるばかりで、割にあわない。しかし、それを織り込んだ上で、リカバリーを行い外に出すときは100点のものを出すのは可能というかマストな分野もある。


まぁ、些細な品質不良が健康被害や事故につながるところと違って、この程度の品質不良は笑い話でしょうし、目くじら立てることもないんですけど、誤字脱字で DVD の回収に至ったことは実際にあって、損害がゼロってわけでもないんですよね。しかし、「今後、この様な事が二度と起こらない様努めて参ります。」といった文面を念仏のように唱えながら、努めている気配すらない様子から察するに、無策なのか策を講じているけどうまく機能してないのか分かりませんが、いずれにしろ企業としては頭が悪いのかなとは思う。
それで食っていけるんだからぶっちゃけ羨ましかったりするんですが、今のぼくにとってはじつにタイムリーで、まさに反面教師なお話でした。