塀の中の…な面々

 このまま引っ込むのもナンなので。
 そういう中でも寝る前の歯磨きなんぞで何か見てはいるんですが、ようやく「プリズン・ガール」見終わりました。思ったより面白く見ることが出来た…恐らく。内容としては本当にあった話のドラマ化ですが印象としては「出来の良い再現VTR」という感じでしょうか。ドラマとしては「ドラマ的な盛り上げ」には欠けるし、ノンフィクションにしてはリアリティは余り感じなかった。凶悪犯が実は熱い「良い人」であったという設定も…本当だったのかもしれないけど。
 最大の原因はアメリカが舞台で英語の科白の上に日本語を当てる吹き替えという演出形態をとってるにも拘らず、安倍さんだけずっと日本語^^;どうも未知の世界に迷い込んだけれど言葉は通じるというB級のSFを見てる気分。所詮この程度なのねと腰砕けになった。アジャ・コングは元々がたどたどしかったので吹き替えがなくても妙にリアリティがあったのとは対照的。脚本も大変だろうし、安倍さんも大変だろうけどその辺は作りこんで欲しかったなというのが正直な所。ゴールデンのドラマなので素人に見透かされてどうすると。
 結局何が言いたかったんですかね。このドラマ。「輝く女」シリーズという恥ずかしいタイトルが付いてて実際刑務所で輝いてたんだろうけど刑務所で輝いてもしょうがないし、作者にとってはかけがえのないターニングポイントだったんだろうけど「その後」がないのでカタルシスもないし、出所後が駆け足で終わったので「希望」という余韻もなかった。「日本人」は恵まれてるから生き馬の目を抜くような外国では生き抜けないよというメッセージだったら大いに余計なお世話とゆいたいです
 うーむ、結構面白かったんだけど「気の抜けた炭酸飲料も結構旨いよなー」ということ。妥協の産物かもしれません。