近くの梅よりテレビの梨

 ということで昨日と違うことを言ってます。最近は自分が何処の界隈の人なのか分からなくなっていて、アイデンティティのゆらぎを頓に感じております。物好きというのははっきり分かってる。
 新堂本兄弟の視聴率が3%だったそうで。裏(こっちからの見方だと)がアレだったからよく頑張った方なんですかね。そもそも視聴率の数字というのが何を反映していて、何の効果があるのかさっぱりなので凄いのかダメなのかもよくわかんない。スポンサーのご機嫌伺いの為の「客観的な」資料と思えばよいのか。降水確率みたいなもんですかね。
 話が逸れました。
 度々感想は差し挟んであるのでこれ以上言うのは無駄に近いのですが、大変面白く拝見させていただきました。「30分で分かる石川梨華」という事で「入門編」としては最高の部類じゃないでしょうかね。入門してくれる人が少なそうなのがアレですが贅沢は言わない。彼女の芸風をキチンと活かしてくれてましたし安心して見てました。石川さん自身はかなり緊張してたけど。久しぶりに見た、あんなガチガチなの。
 ヲタ芸云々に関しては行為そのものには何の説明もなかったし、光一君が石川さんに惑わされてテンション高い奇矯な行動に走ったという「ヲタ芸」というよりは「ネタ」で処理されてたように思えたので普通に笑ってました。「元気が出る」っつーことで、ラボでウリャヲイが蔓延し始めたのは悩みの種でありますが。
 野暮を承知で瑕瑾を挙げるとすれば最後の歌ですかね。「歌に上手い下手は関係ない」という主張に説得力を持たせるのに過去の歌を並べてましたが、例が菅野さん以外さっぱり分かんなかった。「例示」という行為そのもので煙に巻いたとしか思えねー…
 後はフランス語ね。読んでるようにしか聞こえなかった。彼女の真髄の一つは歌詞に対して自分の解釈をキチンと自分の声に乗せて伝えることができる点にあると思っているので、「フランス語を歌い、感情を乗せる」という二つのことをこなさざるを得ないせいか逆に中途半端になってました。後半の日本語が良かっただけにチョット残念。歌手としては当然乗り越えなきゃいけないことなのでしょうが、ソコだけいつものような「説得力」がなかった。「良さ」がキチンと伝わったか不安だったりもする。