スケバンサプリ?

 本日は「スケバン刑事」を見に行って参りました。まぁ石ヲタとしては当然過ぎるくらいの行動です。白々しい。ネタばれする予定。今週は℃イベの余韻で過ごして来週にしようかと思ったのですが最寄のMOVIX川口の予定表が週末空白になってたので慌てて18時50分の回へ。つーか既に1日2回しか上映してないんですよね。観客も10人ぐらいだった。評判悪いんですかね?自分的には大層盛り上がってたのでそのギャップが不思議でした。上映前は。
 以下超個人的感想。
 上映後の感想としては深作監督真面目だなぁというのが率直な印象。プロモーションが派手な箇所ばかりだったのでもう少しハチャメチャで馬鹿馬鹿しいものかと思ってたけど意外にキチンと作ったなぁという風に思いました。その辺は少し残念だった。
 一番アレだったのは劇中で散見するオマージュもしくはパロディもしくはパクリの中に80年代ものが殆どなかったことかな。前にも書いたけど「キル・ビル」を彷彿とさせるところは随所にあって、冒頭の飛行機とか秋山レイカとの戦闘シーンもゴーゴー夕張のそれに似てるしラスボスの日本刀もそう言ってしまえばそう見えないこともない。他にもレクター博士などいろいろ連想するものはあるんですが初代の斉藤由貴さんを呼んできた割にはその辺のノスタルジーを感じさせる小ネタが殆ど無くて、その辺を期待した身としては結構消化不良だった。サキちゃんの戦闘服は「仮面ライダー」ではあるんですが。
 勿論駄々をこねてる物言いであるのは分かってるんですけど、せめて犯人が爆弾のスイッチを入れる時に「ポチッとな」と言うとか、秋山レイカの最期でレイカさんが「何じゃこりゃあああああ」って言うぐらいは罰は当たんないんじゃと思った。因みにレイカさんの最期は一番の不満だったりします、「マジ?」って…「今夜は抱いてくれないの?」にはだまされませんんんんん。まぁ現実的には挿入歌で「白い炎」が落し所でした。イベで美勇伝が歌ったのは単にJASRACにカラオケ料金を払っただけだったんですね。7thのカップリングぐらいやるかと思ってたんだけど、残念。
 お話としてはラスボスが「つまんない日常からの脱却」や「楽しさを求める」快楽原則にのっとったぶっちゃけ愉快犯であるのは理解できると共にある程度仕方が無いと思う。流石に学園内で日本転覆は目指さないでしょう。ただそれを描くにあたり普通の学園生活のシーン、言い換えると「つまんない日常を生きる」人々のことをモブシーンの挿入でよいから入れてくれればよりメッセージ性は増したと思う。そういう遊びというか無駄に思えるカットが少ないのも「真面目すぎて余裕がないな」と感じた一因ではあった。
 もう一つ。これは「リボンの騎士」の時も似たようなことを書いたけど「ロミオ」と「ジュリエット」が何を意図して出てきたのかサッパリわかんなかったんですね。使うからにはそれなりの必然性があるからだろうと思ってたので。ただのHNとして使われたのなら良いんだけど神田さん(三好)と今野さん(岡田)の二人が立ち上げた「エノラ・ゲイ」の前身となるサイトが「ヴェローナ」であることを考えると結構キーワードかもと思うわけです。「両思いの二人が運命によって結ばれることはない」というのを「ロミオとジュリエット」の暗喩だとすると、神田さんは爆死した方が筋が通るように思いました。
 とまぁ所期の意図と若干違うのですがツッコミどころが満載でそういう意味では良い映画だったんじゃないかと思います。元々そういう楽しみ方をしようと思ってたのでね。まだまだ色々あるのですが、続きは次回以降。主にキャラの方に焦点を当てようかと。個人に言及するので同時進行で℃の方もやれれば良いなぁ。