Black and White ? (Black編)

 Blackな所を先に。石川さんのことじゃないよ。噂ではいらしてたみたいで最後のMCのところで吉澤さんが軽く手を振ってたのもそのせいかもしれません、と思いたい。
 んで先述の「消化不良」な部分なんですけど、どうも4曲目の「すき焼き」の辺りから、「未来の太陽」ぐらいまでが一部を除いて凄く退屈でした。知らない曲が多くてフリコピできなかったという意味ではありません。どうも最新アルバムが自分の肌に合わなかったと言うのが主な原因のような気がする。
 ここで今まで触れるのを避けていた「SEXY 8 BEAT」の感想を申しますと「良く纏まってるんだけど…」ってのが枕詞に来ます。結びは「つまんない」「面白くない」で概ね正解なんですが、僕の中では「挑戦的じゃなかった」っつーのが一番適切かと。相変わらずのソロのぶつ切り、せいぜいユニゾンっていう旧態依然とした作りがまずダメでした。「笑顔+」とか「シャニムニ パラダイス」あたりはユニゾンの部分がハモリになればもっと良い曲になるというジレンマもあった。やーハモりがユニゾンより価値が高いってのは僕の思い込みなんですけど、そうなると今度はマンネリ感というかワンパターンさが気になるということで何れにしろさほどの評価にはならない。そういう評価が今回のコンサートの評価に微妙に影を落としている気がします。
 話は少しずれます。
 自分は娘。メンバーのおミソからの成長物語が好きになった要因なのですが、メンバーの自体のスキルやパフォーマンスが上がった現在、そういう方面で物語性を(僕が)見出しにくくなったというのは確かにあると思います。今の所光井さん、せいぜい久住さん辺りまででしょう。またメンバーの力量差が小さくなり、それに伴い娘。のセンターポジションの価値が相対的に下落し、「娘。の一番を目指す」という物語も語りにくくなりました。
 しかしだからといってメンバーの卒業、加入というシステムだけで「物語性」を補完するというのは余りにも危険なように思います。「リボンの騎士」など刺激を外部に求めるのも一つの策でしょうが、シングルに関しては年に4回チャンスがあるわけですから、もっと歌の方で「物語」の部分を突き詰める価値はあるんじゃないかと思ってます。これは別に娘。に限らず、ベリさんやキュートさんも同じようなものを抱え込んでいて、今の所存在し続けること自体が「物語」「思い入れの対象」になり得ますが、あと1,2年ぐらいで同じような問題に直面する気がしている。
 とまぁグダグダとブラックなことを書いてきましたが、もっと大きな原因は受け取るこちらの心境の変化なのかもしれません。どうもタチの悪い「ライトファン」というより「懐古厨」だもんな。ネガティブな感想にしろ、ポジティブな感想にしろ、表裏一体、根は一緒ということか…そういうことなら次はWhite編でほめるぞ。