あまのじゃく

 先週の美勇伝強化キャンペーンも一段落し、再び℃ネタを解禁したわけですが今日は新曲「めぐる恋の季節」の感想。
 一言で言うと「聞くに堪えん」
 元々この手のロック路線が苦手でして、悪口を言う土壌はあります。それでもまだ「JUMP」や「僕らの輝き」までは鷹揚に下駄を履かせることが出来ましたがこれは流石に無理でしたね。何がダメかというとリズムが単調すぎてメリハリが無く飽き飽きする、というのが自分には最も堪えました。ロックと言われれば、はぁロックですねと言うしかないんですが、こういう曲を自分のバンドにやらせたらリードやベースは怒ると思いますよ…見せ場がないもん。まぁ彼女たちはバンドじゃないので見せ場を云々しても的外れなんですが、もう少し何とかならんかなぁと思った。今のハロプロでこういうアレンジするのは彼しかいないだろうなぁと思ったら案の定「センセイ」であまりの予定調和っぷりに何だかガックリきた。
 たとえライブで盛り上がりそうとかいっても僕にとってその手のロジックは最後の手段みたいなもんでして、美勇伝のほうでこの前使ってしまった以上そうそう濫発はできません。これでPVも酷かったら恐らく会場では「ヲイヲイ」言ってる連中を見ながら苦虫を102匹ぐらいまとめて噛み潰すことになりそう。「ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。」を嫌うのと同じ理由でキライになりそうな予感がします。
 さて。
 巷では糞曲呼ばわりされてるようですが、ベリちゃんたちの新曲「告白の噴水広場」の方には不思議と好感を持っています。村下孝蔵の「初恋」とか「かざぐるま」という感覚でスンナリ入ってきた。サビのコーラスが自前で、メロディーがもう少し来生たかお寄りに来れば完璧でしたね。「今年の一番はコレだ!!」ぐらいに絶賛してたと思う。ノスタルジーを催さないバリバリの歌謡曲路線で踊れませんからその辺が嫌われてるのかなぁ。「陽だまり」だったらもう少し良かったのかもしれんね。
 PV(重かった)については「Loveマシーン」から脈々と受け継がれる過剰なまでの正面カメラ目線に食傷気味だった身としては女子学生の日常を自然に切り取った風の演出は好感が持てました。外でのロケというのも良かったのかもしれん。ただ画面がちょっとキレイ過ぎでカラオケのバックにピッタリだよね、という印象も無くは無かったので、好みを言わせてもらうと8ミリのようなザラザラした感じとか所々解像度を弄ると心象風景が出て良かったかもしれません。柔らかい光の使い方やソロの角度が「Very Beauty」と被るので、鈴木利幸さんの仕事かなぁとボンヤリ思っています。