恋するハトミカ!!!

 一応ネタバレ注意。
 ただいま絶賛上演中の「寝る子はキュート℃-ute界隈では大いなる盛り上がりを見せておりますが、その中で唯一盛り上がってないのが梅隊こと梅田えりかさん界隈。実数として元々少ないのも然ることながら、実に静か、他界隈から置いてけ堀、言及殆どナシの体たらくな訳でその惨状には涙を禁じえない。梅しい、梅しいよぉ。
 といっても責めるつもりは毛頭ないです。恥ずかしながら大の贔屓である自分でさえ「ハトミカの役ってどうしても要るわけじゃないよね」とチラリと思ってしまったくらいですから、他の界隈の方は推して知るべし。言を惜しむのも無理もないことです。それくらい目立たなかった。それでも見せ場らしき物は幾つかありまして、記憶を辿ってみますと

・オープニングソングにおけるやじうめ
・ハトミカ体操
・「ホーホー」言わないの
・チナの宅急便からの流れ
・「パパ」ゲームであばばる
・チョーさんと長谷川君の関係にいち早く気づく

他の役の見せ場がどんだけか比べることはしませんが…リストアップすると悪くはない。インパクトが薄い見せ場が前半に集中してたからかもしれないし、本人の演技力だったのかもしれない。しかしその辺をウダウダ穿鑿しても何も変わらないのでその辺の事情は長谷川君ヨロシク目をつぶりまくって、残りの4公演に向け「ハトミカ」の魅力と可能性を断固探っていきたいと思います。ハトミカ補完計画。
 まず名前について。
 「ハト ミカ」つーのはパンフによると「波戸 三歌」となっている。「ナミト ミカ」でもいい訳だ。それを敢えて「ハト ミカ」と読むのは「鳩 三歌」と読めるからだと愚考しております。鳩っつーのはご存知の通り「平和の象徴」、三歌ってのは「三つの場所で歌う者」の意味に採る。ここでいう「三つの場所」はライカちゃんを初めとする「5人組」、ノリマツ、イシゾーの「2人組」そしてバカヒロ、ミヤブー、長さんの「ダメ大人」という三つですね。つまり名前から考える「ハト ミカ」の機能は3つの界隈の垣根をなくす潤滑油的な役割ではないのかということです。決して「三下(ミカ)」でないかんな。
 実際眺めてみるとライカちゃんと異なり他の界隈とも最初から上手くやっていましたし、縁の下の力持ちと言えなくもなく、元から目立つポジションではなかったのかもしれません。また彼女の特徴である「トリ頭」っぽいところもこれで説明はつきます。
 とまぁ所詮こっちの妄想に過ぎませんが彼女にも舞台の中で寄って立つ要素は大いにあるわけです。ただ如何せんインパクトが弱い。そこで彼女の八方美人いや三方美人な所いわばコウモリ的側面をもうすこし押し出す感じで以下悪ふざけ。

○其の壱…ハトミカブートキャンプ

ミカ「ほらっ、足をもっと上げてこむら返りを防ぐのよッ!ワンモアセット!」
マユ「ミカちゃ〜ん、足…攣っちゃうよぉ〜」
ライカ「コラッ!ちゃんとやらないと泳ぐの禁止ッ!」
チナ「ホ〜ッ、ホ〜ッ」

ノリマツ「ちょwww 準備体操で大汗かいてるよ」
イシゾー「感心だね」

(ミカ、5人で強引に手を繋いで)
 ヴィクトリー!!!

○其の弐…トリ頭

ミカ「ノリマツ、ノリマツ、ノリマツ…」

(繰り返し呟きながら歩いていくが、絨毯でつまづく)

ミカ「キャッ! え〜と何だっけ…ノリマキ、ノリマキ、ノリマキ…」

(ミカ、階段で寝ていたルーム長を踏む)

ミカ「キャッ! 何か踏んだ! カエル?ガマガエル?」
ルーム長「イテテ…あ、これはミカ様」
ミカ「ノリマキさん!」
ルーム長「ノリマツです!」

○其の参…「世界地図」に唯一気づく

バカ浩「ガキの頃…夜な夜な世界地図つくったよなぁ〜ライカちゅわわわ〜ん」
ライカ「世界地図? アッ」
マユ・チナ「なになに?世界地図」
ライカ「あんた達は知らなくて良いの!」

ミカ「世界地図って…まさか!」
ライカ「ミカ!お願い!」

(階上に向かって拝むライカ

○其の四…「神崎来夏」の理解者としての「波戸三歌」

 要は現世?でも仲の良い「やじうめ」の構図を、舞台世界でも際立たせる案。
 「ルールに固執する」教条主義者的一面のあるライカちゃんをフォローしたり、イシゾーやノリマツにポロッと漏らす。「強情だけどいい子よ」
 ルールに固執して「火の不始末で小火を出したことに怒る」ライカちゃんを「無事でよかった」と泣いて抱きしめるミカたん。ホントはノリマツの説教を彼女にやってほしいんだけどアレは前にも書いたとおり外部でこそ生きるから、せめて「規則より命を第一に考える」役は彼女に、という思い。ツカサちゃんがストーリーテラー振りを発揮した後だけにね。
 まぁ言っても仕方のないことは…言っても仕方がないので最後にえりかさんの演技について少々感想を書いて終わります。
 見た感じ、普段の行動の延長戦という感じで良く言えば普段着だし、厳しい言い方をすれば演技としてはもう少しかな、と思いました。台詞回しに関してはもう少し響く感じであれば役の説得力もあるように思いましたが、歌の時はブリブリにトーンが上がる彼女の声質を鑑みると逆に不自然に映ったかもしれない。
 寧ろ気になったのは動きの方でして身振り手振りの小ささ、緩さが気にかかりました。特に火事の事後処理の早回し的シーンで彼女だけ奇妙にスローモーで物凄く違和感。ステップを小刻みにするとか意味の無いスクワットとかバタバタした感じが出ればもっと良かったように思うんですが、運動能力の問題かも知れないなぁ。