ひとりあそびVI(ハロプロ楽曲大賞1997-2006 PV部門)

 続き
 今度はウチの過去ログを使って監督別に並べなおしてみたけど表組みが非常にメンドくさい。後でちょこちょこ直すかもしれない。

2. 監督さん別の集計

監督名 ノミネート数 ランクイン数 打率 総 pts 1 PV あたり 最高順位
河谷英夫 74 46 .621 593 12.9 6
竹石渉 71 54 .761 885.5 16.4 1
タカハタ秀太 28 15 .536 315 21 4
長谷川信 23 9 .391 126.5 14.1 15
川村ケンスケ 17 7 .411 39 5.6 63
井上哲夫 11 6 .545 94.5 15.75 11
田所貴司 9 6 .667 110.5 18.4 5
末田健 7 5 .714 80.5 16.1 14
上村右近 6 3 .500 23 7.7 63
小林啓一 5 2 .400 16.5 8.3 72
野田真也 5 2 .400 10.5 5.3 84
井上強 5 0 .000 0 0 -
宮坂まゆみ 4 3 .750 71.5 23.8 13
青山賢治 4 2 .500 47.5 23.8 18
和田泰宏 4 3 .750 15.5 5.2 72
久保茂昭 3 2 .667 32 16 29
高城明久 3 2 .667 22 11 36
守屋健太郎 3 1 .333 2 2 153
中井庸友 3 0 .000 0 0 -
増山準哉 3 0 .000 0 0 -
園田憲次 2 1 .500 8 8 84
荒木靖 2 1 .500 2 2 153
鶴岡雅浩 2 1 .500 2 2 153
袰川斉 2 0 .000 0 0 -
村越勇人 1 1 1.000 26 26 25
サワイアキヒコ 1 1 1.000 1 1 183
峯沢琢也 1 0 .000 0 0 -
浜崎綾 1 0 .000 0 0 -
ラ○マ〜ン 1 0 .000 0 0 -
早澤淳一郎 1 0 .000 0 0 -
若井浩樹 1 0 .000 0 0 -
大喜多正毅 1 0 .000 0 0 -
セキ★リュウ 1 0 .000 0 0 -
ダイシン 1 0 .000 0 0 -
複数 12 7 .583 58 8.3 28
不詳 85 18 .212 238 13.2 8
403 198 .491 2820 14.2 -

 見方は昨日のユニット毎のやつと同じ。手がけた PV のうちいくつがランクインしているかを見た「打率」とランクインした PV の「平均的な質」で監督さんを評価してみました。大体の傾向として以下の4つに分けることができる。

1. 松井秀喜型
2. 谷佳知型
3. ローズ型
4. キャプラー

 ウサちゃんチームで例えたのに他意はありません。別に誰でも良いんです。以下詳述。

1. 松井秀喜型(竹石渉、タカハタ秀太田所貴司


 ウサちゃんチーム時代のイメージだと、打率も打点も稼げる万能タイプ。梨華ちゃんチームだとバース。表の上位にいる方は大体ここにきます。
 代表選手は竹石渉さん。娘。で脅威の1, 2, 3 フィニッシュを達成し、松浦さんやソニンちゃんの大半をカバー、他の主要ユニットでも1曲はディレクションしてます。違うのは安倍さんぐらいか。
 とにかく画面が綺麗。光の使い方に凄く特徴があると思う。ストーリー性は特にないんですけど「よく分からないけどかわいい」とか「よく分からないけど楽しい」という感性に訴えかけてくる監督さん。最近は結構ご無沙汰だったりするんですけど ℃-ute あたりで見てみたい監督さんです。
 他の系列としてはハロプロ世界の創始者であるタカハタ秀太さん、ピンポイントで良いところをついてくる田所貴司さんがここのグループ。

2. 谷佳知型(河谷英夫)


 ホームランは少ないけどこつこつ当ててくる打率型。上位では河谷英夫さんがこれにあたる。他の上位より若干インパクトは落ちるけど一番の多作(全体の約6分の1)でこの数字は凄いことだ。ハロプロの水に一番合った監督さんだともいえる。
 彼の特徴は映像の中で繰り広げられる独特の小ネタ。CG やセット、多彩な色使いでそれを演出します。またシャッフルユニットでの演出にも関わっているように多人数での演出も上手い。また竹石さんとは逆で娘。さんや松浦さんでは余り縁がなく極言すれば低予算で一番頼りになる監督さんとも言えるかもしれない。初期のベリさんや我が美勇伝もお世話になってます。

3. ローズ型(長谷川信)


 打率的には信用できないが、当たるとでかい、三振かホームランというタイプ。我が天敵長谷川信さんがこれに当たる。
 とにかく打率が低い。上位の中で打率が4割切ってるのは特筆に値する。その中には安倍さんの PV があったりなんかして、安倍さん低迷の片棒を確実に担いでます。GAM の 1st は記憶に残る酷さだった。
 引きの定点カメラでコトあるごとにこのサイトでウンチョス扱いされる彼ですが「daichi に藤本美貴」の格言どおり(?)、後藤真希さんと相性が結構良かったりする。今年はベリさん方面にも進出していますが、どうなることか結構興味深い。
 使いどころを間違わなければ結構良い仕事をする、という所まで評価を上げてるんですけども逆に娘。や℃方面では使わない方が良いかも。

4. キャプラー型(川村ケンスケ、井上強)


 ミセリと並んでウサちゃんチーム史上5本の指に入るくらい役立たずの外人。比べるのも酷い話ですが川村ケンスケさんや井上強さんがこれに当たるかと。アーティスト畑、つまり「外部」では強いというのも共通。
 映像の編集は緻密でショートフィルムといって良いものが多いんですけども、作家性が強すぎて「演者の見栄え」が最優先されるハロプロ界隈では嫌われるているのが低迷の原因かもしれません。
 しかし川村さんは MTV の「ミュージックビデオ・オブ・ザ・イヤー」の監督さんですし、井上さんもベリさんのある曲を担当してるので全くのダメ外人とは思えないんです。アイドル性よりは歌の世界観を重視するといったアーティストな路線を歩み始めたエルダーメンバーには合うかもしれない。松浦さんや安倍さんあたりには良い監督さんになるかもしれません。


 とまぁ上のように無理矢理まとめてみましたが、他のアーティストと違いハロプロの PV は曲の良さを伝えると同時に演者の魅力も伝えなければならない。通常、PVにはアーティストの意向が反映することが多いけど、ハロプロでは実際の演者である彼女たちの意向はほとんど反映する事がないために監督のセンスで出来が左右されやすい。それだけにどういう映像作家さんを選ぶのかは楽曲でアレンジャーを選ぶのと同じように重要なことだと思う。
 ホントは現場の意向が反映されると一番良いんですけど、難しいのであればクライアントと制作側のプロデューサーが良い制作環境を作ってくれることを願っています。
 これでメインパートの話は終わり。後はおまけでも書いて年末のハロプロ楽曲大賞2007ということで。