ふみ台上昇(承前)

 アンテナの上がる基準がよく分からない。バカなんじゃないだろうか。
 続きなのでネタばれ注意。
 話のまとまりの都合上昨日省いた所から始めます。
 コンサートの全体的な感想にも繋がるんですが、終わった時にまず感じたのは「4期が仕切るモーニング娘。ってこんな感じだったのかも」ということでした。や、吉澤さんがリーダーとして仕切ってたじゃねーかというご指摘はごもっともですが、僕の感覚では「吉澤ひとみが仕切るモーニング娘。」であって「4期が仕切るモーニング娘。」じゃない。まぁぶっちゃけ「いしよしが仕切るモーニング娘。」ですね。忘れてたけど3週間だけそういう時期があったのを思い出した。奇跡と呼べるくらいに鮮烈だった事も。
 まぁそんな経緯もあって今回のコンサートはヒジョーに面白かったです。出自がアレなわりにはしっかりとしたアルバムを引っさげてきたし、セットリストも若干アレなところもあったけど筋が通ってた。それに加えパラレルワールドのように現出した「いしよしが仕切るモーニング娘。」が見られたように錯覚できたことも大きな要因かなぁと。
 で。
 昨日述べましたとおり、ハートマン軍曹の未熟な部下というか口うるさい「お母さん」がいる子供たちについて書きます。予備知識があんまりない中で見てるので頓珍漢なコメントだらけかとは思いますが見逃してください。一日で書けないのもごめんなさい。
→6人分終わり。重鎮はまた日を改め…なくても良いか。能登さんって AB型なんですねぇ。なはは。

能登有沙

 他の石ヲタの方は分かりませんが、僕は石川さんのことを好きな子は無条件に好きです。嗣永さん然り、中島さん然り。道重さんに関してはソースがあやふやなのでアレなんですけど好きです。ただ推しというよりは同志みたいな感覚なのでここにはあんまり出てきませんが、彼女たちが全力ですべり倒したり、空回りしてスルーされたり、妙に負けず嫌いな所を見ると弟子は師父に倣うかみたいな感じで大変興味深く感じてます。
 というわけで能登ちゃん(キーワード除け)に関しても年齢のわりに幼い顔立ちに魅かれるというよりは、石川さんリスペクトな言動・行動の方に興味を持っている。2曲目の「抱きしめて…涙」のがに股具合とか明らかに隣の石川さんを見てやってるなというのがひしひしと伝わってきました。
 エッグだけでやる MC でもごく自然に司会役をやっていて、素直に感心したのですが、他の子達が答えた後に入れる「ナイス!」「ナイスナイス!」「エクセレント!」という合いの手の胡散臭さや、微妙な間合いにゾクゾクしました。いろんな意味で。
 といっても石川さんリスペクトだけでは石川さんの縮小生産品にしかならないので、今後は自分の夢に対して、自分の売りは何かを考えていってほしいです。もうそういう時期だと思うよ。個人的には石川さんにカンチョーできるくらいになればエッグだけでやっていける気がする。
 歌に関してはビックリした。年齢不相応なのは顔だけかと思ってたけど、声もそのままやん。えりかさんとは違う意味での衝撃。「心の谷間」で予想に反して B メロが彼女だったと知った時、思わずハニワ顔で「僕ハニ丸」と言いたくなりました。

真野恵里菜

 去年の酔狂で行った第1回新人公演で最上段から見て印象に残った2人のウチの1人。だからといって凄いかと言うとそういうことでは決してないのですが、雰囲気は抜群です。手足が長くてスタイルが良いのも関係してるかもしれない。ガツガツしてるところが表に出ないんで人気が出るタイプのような気がします。
 ただ歌は思ったより良かったですけどダンスがむぅ。「踊れない梅田えりか」というのが自分の中で思いついたフレーズ。足が長いこともあるんですけど、基本腰高なんですね。おまけに長い手足をコントロールできてないんでヒジョーにルーズに映る。もう少し筋肉つけた方がいいんじゃないかなぁと思った。
 というわけでスキルに関してはまだまだなところがあるんですが、それでもエッグ組の真ん中はこの子が適当だと思わせるものがあるんですよね。やっぱり。MC でもフィーチャーされてましたが、同時に多少強引でもいいから外部に向けてアピールしてもいいのではと思う。ただ現状だと弾数にしろ、人員にしろ回す余裕がないんだろうなぁ。℃ヲタが何を言うかという感じなんですけど外部から引っ張ってこれる子だと思うだけに惜しい気がしている。
 個人的にはえりかさんより早い生まれで4月11日生まれなのがツボです。あと1日ずれてれば…くそぅ。

仙石みなみ

 全然関係ないんですけど、仙石さんのご両親って「タッチ」のファンだったのかなとちょっと思った。南ちゃんを探せ。
 真野ちゃんが平成型で現在のベリキューの流れに則った存在とすればこちらのみなみちゃんは古き良き昭和の匂いがする子だなと感じました。地方出身というのもあるかもしれない。上背はないけど下半身が安定してて安産型というと怒られちゃうんでしょうが、そのドンくさい喋り方といいオッサンキラーなのかなと思ったり思わなかったり。
 彼女に関しては歌の方が印象に残りました。若干こもり気味で歌詞が聞き取れないところがあるんですけど、今の音楽ガッタスはキンキンというか硬質の声を持つ人が多いので、彼女の声の持つ柔らかさってのは良いコントラストになるのではと感じました。もう少しパンとしてくれば使い勝手が良さそうです。
 こういう子が真野ちゃんと同い年で隣で歌ったり踊ったりしてるところがハロプロの面白さだったり、懐の深さだったり遺伝子の巧みさだったりするのかもしれない。黄色はいちおうオサレカラーなので真野ちゃんの対極として是非頑張っていただきたいところです。いろんな意味で。密着マークは他の方にお任せ。

澤田由梨

 音楽ガッタスで拝見するまでは仙石さんと顔の区別が全くつきませんでした。メロン記念日がデビューしたころ村田めぐみさんと大谷雅恵さんとの区別がつかなかったのと同じ感じ。信じてもらえないでしょうが。
 んで今は体つきも把握した事もあり、区別できなかった事実は僕の中ではほぼなかったことになってるんですが、今度は別のメンバーとの混同が起きそうです。遠目で見ると仙石さんは「ふっくらした夏焼雅」、澤田さんは「ショートカットの前田有紀」困ったことなのか、失礼千万なのかはよく分からない。
 澤田さんに関しても歌の方ですね。今のメンバーの中では一番低いところが出てる。「抱きしめて…涙」のサビの所はユニゾンだけど吉澤、石川、里田の3人を仙石ちゃんと2人で支えるという構図が出来上がってます。もう少しスタミナをつけて低いところが出れば音楽的にもいろいろな事ができそうで是非成長に期待したいところです。
 体つきががっしりしていていかにも縁の下の力持ち的な雰囲気を醸し出しているので人気という面ではどうなんだろう。いかにも僕好みのスペックなんですが、性格的なところがまだよく分かんないのでもう少し様子見。
 キーワードに載ってる「シーマン」ってあのシーマンだよね。オフィシャルのかしらん。オフィシャルならそれはそれで凄いな。

武藤水華

 岡井ちゃんと違ったボーイッシュさを感じるんですけど、アルバムのジャケ写とかブックレットを見ると凄く女の子の顔立ちをしていて驚きました。スポフェスでの溌剌としたイメージを持っていたせいかもしれない。
 彼女に関してはとらえどころがない。MC とか聞いていても石川さんや紺野さんに対する相槌が適当と飄々の危うい境界に位置していて何だかよく分からないけど面白そうだなぁという感想を抱きました。緊張しいなのかもしれないけど、言葉に感情が乗ってないようなしゃべり方をするので、誤解されやすいかもなぁとちょっと心配にもなった。まぁあの舞台上だけでの判断なので今後色んな所でイメージの刷新を個人的に迫られそうです。何れにしても長い目で見てみたいところ。
 同様に歌に関しては「恋占いどおりにはならないわ」以外ソロパートがほとんど無いので、そのソロパートもすぐ終わっちゃったのでよく分かりませんでした。ただダンスに関しては一番目を魅かれました。ヒジョーに良いですね、彼女。
 運動能力が高いせいなのか彼女、矢島舞美さんと同じタイプのダンスを踊ります。関節部のサスがよく効いていて、大きいダンス。パワフルさでは譲るけど、キレというか軽やかさは凄いです。
 清水キャプテンや中島さんとも似てるようで違うんですよね。何だろう、うまく言えないんですけど表現というよりはバネとリズム感だけでやっちゃってる、筆を入れていないまっさらのキャンパスのような印象。とにかく今までにないタイプのダンスだなぁと思いました。
 今後表現者として成長していく時、彼女のダンスがどう変化していくのかは楽しみでもあり、変わってほしくないなぁという気持ちもちょっとあります。

是永美記

 彼女はハロプロエッグを卒業したそうなのでエッグという括りは不適当なんですけど便宜上ここに置いとく。
 第一印象としては踊りにくそうだなと。今回のコンサートで明らかに不備があるとすれば、舞台の広さだと思った。メインとなる舞台が台状にしつらえてあるんですけど凄く狭苦しい。数人だとそうでもないんですけど10人での群舞はもう一回りいるんじゃないかなと思った。「やったろうぜ!」とか「恋ベル」とかは端っこの武藤さんや是永さんが凄くギリギリのところでステップを踏んでいてちょっとハラハラしました。まぁリハーサルを積み重ねてるし、デッドスペースが出るのも考え物だと思うんですが怪我すると元も子もないよ。
 ついでに初めて行った日本青年館についての感想なんですけど、ちょっと狭かったなぁというのが第一印象。2階の部分が低くてファミリーでも近い感じがするのは好印象なんですけど。まぁ僕自身が大男で着膨れしてたということもあるんでしょうけどファミリー席でもそう感じたぐらいですから一般席で踊ってた人たちは結構大変だった気がします。キャパとしては妥当なんでしょうけど、今度後楽園に3000人規模の JCB ホールもできることですし検討してみては如何かと。
 脱線しました。
 でも脱線しなくても書くことがないんですよね。ただひとつ書けそうなのは彼女は今回の「音楽ガッタス」での活動をどう思ってるのかなぁという事でしょうか。MC でも「ガッタスの宣伝」という役割を振られてたので、本業はやっぱ向こうの方なのかなと思ったり思わなかったり。ヒジョーに興味があります。ただその辺の材料を今のところ持ってないので情報収集のほうが先かなぁ。