鳴り止まない愛〜スイートルーム

伝説が終わり、3日ほど経ちますが確かに現実に戻ってきたという感じがする。やっと地に足がついた感覚。
だからといって仕事がはかどるって訳でもないんですけど、ようやく「美勇伝水滸伝と、時々EURO 2008」状態から抜け出せそうです。まずは5月分のラスト・フレンズあたりから見るか。

んで。
5日間合計9公演を見た最終伝説ですが、コンサートの中身についてはやってこなかったなと。でなきゃ「伝説の語り部」として需要もないのに続けようとは思わない。
かといって熱狂のまま終わったせいか、あやふやな所しかないので例によってテキトーなものになる予定です。がっかりだ。


過去形で語るのは寂しいですが、僕は美勇伝の現場の雰囲気が大好きでした。
ホームなんだから当然っちゃ当然なんでしょうけど、どういう楽しみ方をしてもいいというか、肩肘張らなくていいところが良かったんですよね。どーも
「フリコピできないとヲタにあらず」とか
「ノリが悪いと演者が拗ねる」とか
「フリはミラーがマナー」
といったちっとも論理的でないマストな作法がちらほら聞こえてくる他の界隈は、苦手な部分が少なからずあり、行くのに躊躇する部分も多々あるんですが、その点、楽しみ方が各自の自由意志に任されている感じの美勇伝の現場は水に合ってました。
自由だとか言うと、みな好き勝手やってるまとまりがない場所のように思われがちでまぁそうなんですが、肝心な所ではちゃんと揃うんですよね。
千秋楽の美勇伝最高コール、ソロコーナーでのサイリウム自主統一もそうだけど、僕の中での白眉は「まごころの道」での閑けさだったように思う。揺れるサイリウム畑で聞こえるのは彼女たちの歌だけ、という空間は同じバラード曲の「なんにも言わず I LOVE YOU」とか「終われない夜と夢」でも見られる光景でしたが、まごころの道だけは「無音という音」という違う趣があったように思います。素晴らしい静けさだった。
そういう「分かってる」というか「粋」なヲタが多い現場で楽しかったし、勉強にもなった。もちろん変なのがいないというと嘘になるし、褒めすぎのきらいはあるかも知れませんけど、少なくとも僕にとっては「まごころの道は静かに聞こう」といった大馬鹿キャンペーンが張られない界隈で本当に良かったなぁと思ってます。

09. まごころの道