ハイブリッド☆パンツ

日本で3番目ぐらいに遅いライブ感想文。

◆2/14 Buono! LIVE2009 ハイブリッド☆パンチ@日本青年館


一言で言うと中途半端感がハンパなかった。


みやびちゃんがMCで「前半戦がポップで後半戦がロックのハイブリッドです」といったコンセプトを説明してたけど、どう考えても「上半身が江頭2:50で下半身が雅山のキメラです」のようなコンセプトにしか思えなかった。何かの冗談だろう。ポップロックという馬の名前から思いつきましたと言われた方がまだ納得できたように思う。


個人的な悪印象の原因は前半戦を「通常」のカラオケ、後半戦を「生演奏」でやってた所にある。普通のコンサートでは当たり前の「生演奏」を伝家の宝刀のように出し惜しみするような姿勢をナンセンスだと思ったし、「ポップ」をバカにしてるように取れる態度も気に入らなかった。
まぁ「カラオケ」はハローでは当たり前だから今更目くじら立ててどーするという向きも当然あるだろうし、出し惜しみ云々は完全な言いがかりだけど、それでも全編生演奏でない理由がさっぱり分からない。


バックバンドとの契約が1曲あたりになってるとか、「ロックしか演奏しないのよ、アタシ達は」といったバンドの信条によるものといった突拍子もないものから、プランナーがノープランだったという身も蓋もないものまで、色々中途半端に堕した理由を考えてはみたけれど、結局はメンバーの体力に行き着いた。
これも彼女達の前半の声のコンディションが著しく悪くて風邪でも引いたのかという印象に基づく邪推なんだけど、経験が皆無ではないけれどいつもの「カラオケ」にのせて歌い踊るのとは違った苦労や疲労でいっぱいいっぱいの彼女達の現況を慮った「曲数制限」かもなと。あると思います、で強制終了。


そんなわけでライブそのものの印象は最高と言われるほどではなかったけど、現況を考えると仕方がないかもという何ともこっちの方が中途半端な感想になりますが、2年後ぐらいに続いてればまた見てみたいと考えています。


その2年後にむけてひとこと。まだまだ上品過ぎる。
後半のロックシーンで、メンバーがどれだけ「行儀の悪さ」を見せるか密かに数えてたんだけど、「モニターに足をかける」行為の場合、嗣永ちゃん2回、鈴木ちゃん1回、みやびちゃんに至っては皆無。
もちろんロックが下品だと言うつもりはないし、みやびちゃんのキャラはそれはそれとして注目に値するけど、ロックに限らずライブってもっとギラギラしてるというか、マグマのようなドロドロした、理性や言葉では言い表せないものを声に乗せて伝える場であると考えた場合、「行儀の悪さ」は表象として意外に大事なファクターのように思えるのです。


パンツ見せろとまでは言わないけどさ。