Extra Flight - 売る人編 1

ガラパゴス諸島での商売について

ここで言う「売る人」というのは口さがない方々の言ういわゆる「糞事務所」に住まう方々のことでして、つまりハローの方向性を決定し、プロデュース、およびマネジメントを行う人たちのことを想定しています。競馬で言えば調教師、野球で言う GM旧日本海軍で言えば海軍軍令部といえばいいかもしれませんね。よくないか。
つんく♂さんの場合プロデューサーという肩書きがついてますが、実際はもっと現場に近いところにいるのではないかというイメージを持ってますので、おっさんのことは「作る人」の方に放り込みます。
で、本題。
ハロプロの方向性に対して「内向き・外向き」という評価があります。内向きというのは、ある一定の不動層に対してしかアピールしていないという事で、そこに留まるだけで外の大多数と交わろうとしていないという点に対して閉塞感を感じている人が危惧のあまり、そういう評価軸を持ち出しているのだと思います。ぼくもいくつかそういうテキストを書きました。
しかし、そういう「固定ファン引きこもり」ともいえる方向性も、出せばほぼ確実に買ってくれる固定層にきちんとアピールできているという意味では正しいんじゃないかと思います。不特定多数という訳の分からないものを相手にするよりも、確実に喜んでくれる人々を相手にする方が方向性がしっかりしている分、売り上げも計算しやすい。
とりあえずそれを肯定して、有り続ける事を熱望する声がある限り、内輪向けであっても、それは存続し続けるでしょう。1年に3, 4回シングルを出して、1回はアルバム、春と秋にツアーをやって新年と夏にはハロコン、その合間に舞台出演やファンクラブイベント。決まったスケジュールをこなし1年1年を積み重ねる。ハロプロが存続し続けるには、その方法しか僕は思いつきません。良い悪いの話ではなく、ハロプロを現在の状況にしたのはファンの望む方向性がそっちに向いているからであり、現在の形が濃いファンの望む形なのだと思います。
「内向き」である事が問題とされるのはそれが固定ファンに向けられた仕様になっているのにも関わらず、ぼくのように固定ファンの中でそれを楽しめていない人がいるという事なのかもしれません。問題は方向性ではなく自分の中にあるような気がします。
そんなわけで、ファンはもっと楽しそうにハロプロ内に引きこもっていれば良いのではないかと思いますが、引きこもれないのは与えられるのが面白くないからであったとすれば、それはそれで困った事になりましたねと、とりあえずこのトピックは投げっぱなしで終ります。