らいと・すたっふ

石川梨華さんが日本武道館モーニング娘。を卒業してから今日で5年。ちょうどモーニング娘。とそうでないキャリアが半々になるわけで、ここまで長かったような短かったような不思議な気分ですが、ひとつだけ確実なのは11年目もよろしく、ということでしょうか。巨人ファン歴25年、競馬ファン歴15年、石川ファン歴10年…こう並べていくとなんか胸張りたくなるな。
そんな記念日に新宿でタイガーブリージングの初日を迎えているわけですが、残念ながら今日は行けず。明日と火曜日の千秋楽で彼女の新しい「チェンジ」を目にしたいと思います。
さて。
予告どおりというのもなんですが、先日のお台場で観たスマイレージのことについて書いてみる。



スマイレージについては Twitter 始めたとかメジャーデビュー決まったとかの最低限の知識はありましたが、中身についてはほとんど分からんというのが実情でした。あー昨夏のハロコンで一度だけ遭遇して、ユニットができたのにあんまり楽しそうでない姿が印象的だったな。なんか「下痢を我慢する森進一」のような酷い喩えをした覚えがある。
あれから9ヶ月経った彼女たちは「あ かるくなった」というのが、第一印象でした。なんかきゃぴきゃぴしてた。
それは歌と歌の間のトーク如実に現れていて前田ちゃんが「天気良くて最高です!さー、行こ〜♪」というフリージングな駄洒落を飛ばす横で、リーダーの和田ちゃんが通りかかったゆりかもめにむかって「おーい♪」と呼びかけてレスをもらって喜ぶわ、小川ちゃんは何か虫でもいたのか「キャー!」といきなり叫びだすし、ギャラリーそっちのけで盛り上がってました。
何か楽屋や教室で交わしている会話をそのまま舞台に持ってきたような感じで、内容は全然面白くないんですが彼女たちのありようは凄く面白かったです。メジャーデビュー曲の「夢見る15歳(フィフティーン)」を紹介する時の「この曲は大半がデートを夢見る女の子の『妄想』で、最後に現実に返って切なくなるという曲です」という前田憂佳さんの口上は最高でした。思わず買いそうになったもん。まだ売ってなかったけど。アイドルがあっけらかんと「妄想」と口走るようになるとは…良い時代になったもんです。



と今までのハローのユニットにはない馬鹿さ加減と軽やかさを感じた訳ですが、惜しむらくは締めるところは締める存在、重しがいないので軽やかさといっても軽妙というより軽薄の度合いが濃く感じられたことでしょうか。
実を言うと福田さんがそういう「重し」担当なのかなと思い込んでたのでちょっと当てが外れたってのはあるでしょうね。本当は彼女「私はシンデレラの生まれ変わりなんですが、このまえ『アリス・イン・ワンダーランド」を観たら哀しかったのでアリスの生まれ変わりという説も出ています」と大真面目でのたまうイタイ子担当だったのです。したがって彼女たちのトークはヤマなし、オチなし、イタたまれなし…それはそれで面白いな。
まぁこれは暗い子が好きというぼくのどうしようもない心性に基づくものなんですが、ものをライトで照らせば影ができるように、明るい部分を担う人がいれば暗い部分、地味な部分を担う人がいるのがユニットの妙だと思うんですよね。彼女のブログを拝見している限り、福田さんがそういう役を担えば凄くバランスのとれたユニットに個人的にはなってたんですけど、なかなかうまくいかないもんですね。
でも、これから彼女たちがデビューして自分にしかない正しい資質(ライトスタッフ)をどう発揮していくかの方が遥かに大事ですので、どういう形にしてもうまく伸びていくことを願ってやみません。とりあえずデビューシングルは買うよ。