代々木48
代々木第一体育館で行われた AKB48 の「サプライズはありません」に行ってきた感想をぼちぼち書いていきます。ネタばれ多分注意。
◆はじめに
埋め草というのもなんですが、ぼくの AKB48 に対するスタンスを申し上げておきますとずばり「にわか」。そう、今回のW杯で日本がカメルーンに勝つとぞろぞろと現れた一部の人たちと同じようなものです。いや、曲はほとんど知りませんし、メンバーの顔も名前と一致してたのがわずか5人ですから、にわかですらないのかもしれない。
そういう体たらくで7000円近く払ってコンサートに赴くわけですから阿呆と言われても全く反論できないわけですが、去年まで10年以上ハロヲタをやってきた手前、黄金期のモーニング娘。に匹敵する勢いのあるアイドルに興味は沸くものでして「面白そうなものでやったことないことはとりあえずやる」というポリシー(?)を持つ身としてはそれだけで行く大義名分が十分に立つ。そういうことで軽い気持ちで代々木第一体育館に向かったのでした。
といったにわかもどきが書く感想なので的を得ていないことが多いでしょうが、それでも良ければ。
◆客層
まずは全体的なことから。若い人が多かったのがすごく印象的でした。ハローの現場でも若い人が多いユニットもありますけど、基本ヲッサンばっかで石川界隈にいたってはぼくの年齢でも中間層なのでそりゃ印象に残るわな。
といって応援スタイルも若々しくエネルギッシュかというとそうでもなくて、どちらかというと大人しいように感じました。
あくまでも代々木を観た限りの感想になるので普段の劇場公演では分かりませんが、フリコピがほとんどいない代わりに各曲のイントロで MIX を打つことが普通で、あとはサイリウムの上げ下げをしてれば十分という感じ。その MIX も打っていいのかなぁという迷ってるような雰囲気もところどころあって、やるならやるで気合い入れてやれよとは思いました。余計なお世話なんだけど。
メンバーがほとんど煽らないというのも大きいんだろうなぁ。歌が口パクなんで煽ろうにも煽れないという事情があるんでしょうけど、曲によっては(特に納豆ソング)恐ろしく雰囲気が冷たいなぁと感じられるところがありました。大きな会場でアレはビビる。
◆演出・構成
一番きつかったのはメンバーの名前や曲の名前がほとんど分からなかったことですかね。つまりメンバーの名前および曲の名前を得る手がかりがほとんどなかった。
や、メンバーの名前と顔が5人しか一致しないというのは論外ですが、あのステージに出てる子たちの顔と名前が全員一致するコアなファンで代々木全体が占められているとは思えないんですよね。
そんな中でちょっと興味が惹かれる子がいても名前が分からないと、あとあと調べにくいですしその場で終わる可能性が高い。終演後にグッズを買ってもらう機会もない。なかにはぼくのような不届きなファン予備軍もいるわけですから、顔と名前を一致させる機会を設けるのは必要だと思うんですよね。とくにああいう場所では。人数が多いので MC は難しいとしてもテロップを入れたり、オープニングV を作ることはできるだろうと。
曲に関してもそうで、公演中に聴いて良いと思った知らない曲でも名前が分かれば後でその曲が入った CD を買ったりできるんですが、分からないと調べるという行為がひと手間増えるんですよね。これは購買意欲が萎える。テロップもしくは舞台背景の電飾で流しても良かったように思った。ヲタに物を買わせるのに長けた人たちだと思ってたけど徹底してないことにちょっとだけ安心もしましたがそれは別の話。
セットリストの構成に関してはコンセプトに沿ってというよりは、ハロコンのような様々なユニットの顔見せ興行ということが理解できたので、大島優子さんに暑苦しい冬の衣装を着せて歌わせてても特に何を言うこともないんですけど、アンコールのあの映像はいらんだろ。
映像というのはチームドラゴンという名のユニットの新曲の PV だったんですけど、いくら監督がマイケル・アリアスだからと言ってあそこに入れることはないと思うんですよね。曲自体はすでにお披露目してるし、あそこに入れたおかげで、前田敦子さんの誕生日を祝うサイリウム祭り&コールがほとんどなかった。ハロプロで言う「粗末な布」に匹敵するズッコケぶりであれは何だかかわいそうだった。
まぁそれがなくても本編でのお披露目の前に入れておけば、直前の渡り廊下走り隊MCで渡辺さんがそそくさと消えることもなかった。あのあたりはもう少し考えたほうが良かったように思います。
◆メンバーのパフォーマンス
正直言うとステージパフォーマンスに関してはハロプロの方が上のように感じました。歌に関しても表情の作り方にしても客席の煽り方、アドリブなどなど。MC のグダグダ感は似てるかもしれないけど、積み重ねの違いというのは確かにあった。まぁ舞台上のパフォーマンスで決まるならハロプロはもっと売れててもいいはずで、純粋なメンバーの力量だけでは決まらないところが面白さでもあり難しさなんだろうなと。そういう意味では全盛期のモーニング娘。のコンサートに雰囲気は似てたかも。技術的に圧倒されるというより、もっと広い意味での勢いやキラキラ感で持っていかれた感じ。舞台装置、つまりハードウェアに関しては「もうやめて!ハロプロのライフはゼロよ!」と土下座したくなるくらい圧倒的に違ってました。せり上がり、レーザー、特効(噴水、火、etc)などなどあらゆる面で。
とまぁ手放しで称賛できる出来のコンサートではなかったですけど、十分に面白いと思いましたし色んな考察のタネはありました。ほとんど白紙で行ったのが良かったのかもしれない。あとは、各論でということで。
◆AKB48 コンサート「サプライズはありません」@代々木第一体育館セットリスト
某所よりコピペ。
01. 泣きながら微笑んで (大島優子)
02. 渚のCHERRY (前田敦子、大場美奈、永尾まりや、横山由依)
03. 真夏のクリスマスローズ (篠田麻里子、松原夏海、中田ちさと、前田亜美)
04. 制服レジスタンス (板野友美、仁藤萌乃、小野恵令奈)
05. パジャマドライブ (渡辺麻友、平嶋夏海、仲川遥香)
06. Bird (高橋みなみ、指原莉乃、北原里英)
07. ハート型ウイルス (小嶋陽菜、高城亜樹、佐藤すみれ)
08. 口移しのチョコレート (柏木由紀、多田愛佳、内田眞由美)
09. 奇跡は間に合わない (宮澤佐江、野中美郷、米沢瑠美)
10. 思い出以上 (松井珠理奈、木下有希子、平松可奈子)
11. 枯れ葉のステーション (松井玲奈)
12. キャンディー (河西智美、増田有華、佐藤亜美菜)
MC1
13. ごめんね、SUMMER (木粼ゆりあ、松井珠理奈、松井玲奈、矢神久美、石田安奈、高柳明音、向田茉夏)
14. 少女は真夏に何をする? (小野晴香、木下有希子、桑原みずき、須田亜香里、高田志織、斉藤真木子、若林倫香、山田恵里伽)
15. ナットウエンジェル (宮崎美穂、板野友美、河西智美)
MC2 (前半:板野友美、河西智美 後半:宮崎美穂、仁藤萌乃、佐藤すみれ、石田晴香)
16. ナットウマン (宮崎美穂、仁藤萌乃、石田晴香、佐藤すみれ)
17. 青春のフラッグ (平嶋夏海、多田愛佳、渡辺麻友、仲川遥香、菊地あやか)
MC3 (平嶋夏海、多田愛佳、仲川遥香、菊地あやか)
18. ミニスカートの妖精 (島田晴香、竹内美宥、森杏奈)
MC4 (小嶋陽菜、高橋みなみ、前田敦子、板野友美、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友)
19. 心の羽根 (小嶋陽菜、高橋みなみ、前田敦子、板野友美、大島優子、柏木由紀、渡辺麻友)
MC5 (秋元才加、小野恵令奈、峯岸みなみ、宮澤佐江)
20. RESET (チームK)
21. シアターの女神 (チームB)
22.RUN RUN RUN (チームA)
MC6 (チームA&板野友美:前田敦子誕生日セレモニー&ハプニング)
23. 涙サプライズ! (チームA)
24. 会いたかった
25. 君のことが好きだから
26. 大声ダイヤモンド
27. 言い訳Maybe
28. 10年桜
29. RIVER
MC7
30. ポニーテールとシュシュ
EN. 心の羽根(PV)
EN01. 君と虹と太陽と
EN. 告知VTR
EN02. ラッキーセブン
EN03. 僕たちの紙飛行機