嵐を呼ぶ女

本日関東地方が入梅したそうで。
例年より12日早い入梅で、おかげで明後日の東京優駿(ダービー)はドロドロの極悪馬場で行われる可能性が高く、何だか残念。それにしても昨年の猛暑といい、今春の桜の開花遅れといい、今の時期の台風接近といい、地震がなくても最近の気象はやっぱヘンだ。


さて。
昨日仕事終わりに矢島舞美さん主演の舞台「らん」を観に吉祥寺まで行ってきました。ネタばれちょっとします。


当初は行く予定はなかったのですが、給料が出たのと Twitter で当日券があるとアナウンスされていたのがきっかけといえばきっかけ。久しぶりに井の頭線に乗ってみたかったということで18時に会社を脱出。
会場の前進座劇場もロクに場所を調べず、雨が降りしきる最寄り?の井の頭公園駅にも「同業者」の姿も皆無でしたが、大して迷わずに開演5分前に到着。このあたりの方向感覚は我ながら大したもんだと自画自賛
客入りは平日にもかかわらず8割がた入っていて感心しました。客層は若者からお年寄りまで結構幅広かったのが意外だった。



で、感想としては疲れたというのが全て。
開演前に初めて2部構成で、終演予定が21時50分ということを知って明日も仕事ということでわりとウンザリしたんですが、内容も血の滴るコテコテの肉料理を延々と食わされてる感じで精神的に胃もたれしました。デザートは大事よね。
なにしろ登場人物のほとんどが、かつてクズ、今もクズ、これからもクズというクズオールスター決定戦という趣でしてユメもキボーもない。人間の業というかイヤな部分がもう勘弁してというくらい丁寧に描かれていて、ちょうど「火垂るの墓」を観た時と同じような気分になりました。
まぁそういう話だからこそ、ラストの皆殺しアクションシーンとの対比が鮮やかで、必殺仕事人のようなカタルシスが得られるのかもしれません。実際そういう SE が物語のキーになってましたけど、個人的にはいくらドラマでも皆殺しではスカッとするはずもなく。それにアクションに重きを置きすぎるあまり、肝心の「その場に赴く理由」というのが幾人かの登場人物で有耶無耶になってて、ラストはちょっと雑な印象。あまり感情移入できんかった。


とまぁよくできてるけど、3時間近く観続けなければならないほどの内容かというとそうでもないように感じましたし、一度観れば十分かな。リピーターは凄いと思う。


つづけ?