百花繚乱(ハロプロ編)

ネタばれします(懐かしいなこの書き出し)。
一昨年ぐらいにハロヲタを卒業した後、コンサート現場に行く回数はがた減りしました。もともと少ない方ではあったんですが、今年は1月のPerfume@SSA、3月のドリ娘。@武道館, 4月のTM NETWORK@武道館, 8月のTIF2012@お台場と片手で足りるくらい。
当然ハローのコンサート現場もご無沙汰で、OGを除けば去年のGWごろに行った℃-uteの越谷が最後のような気がする。その時の印象があんまり良くなかったこともあり、すっかり足が遠のいていたんですが、旧世紀からウロウロしていた身にとってやっぱり「15th」という誘惑は大きかったですね。先週TIF2012を観て元ホームの状況に興味がわいたものの各ユニットのコンサートに行くのは敷居が若干高いということから、このタイミングとなった次第。


というわけで、約1年半ぶりのハローのコンサートの感想を晒すわけですけども、正直言って初めて聴いた曲がほとんどで的外れなことを言ってる確率が高いです。セットリストも曲を知らないので思い出しようもないことから、某所から引っ張ってきました。ユニット別にやります。

1. スマイレージ

03. 好きよ、純情反抗期。
04. ドットビキニ
16. すまいるブルース/須磨入姉妹(福田・田村)

スマイレージに関しては2人が卒業したというのは聞いていましたが、4人も新メンバーが加入しているとは思わんかった。名前が全く分からないんですが、一人がおでんくんに似ていたのが印象的でした。運動能力が高そう。あとは福田ちゃんと一緒に歌っていた八重歯の子が歌で頑張ってるなと。もう少し表情で表現する術を身につけられたら面白いなと思った。
全体としては、なんだろう。「スマイレージよ。どこへ行く?」って感じで、他人事ながらユニットの行く末が心配になりました。2年前ぐらいは他流試合を全然やってこなかったハロー勢の切り込み隊長として結構良いところ行ってたのにね。
一つは新メンバーの表現の成長度が楽曲に追いついてないことがあるんでしょうが、楽曲面の一貫性が全く無いこともあるんだろなと思いました。他のアイドルユニットと違ってハローはユニットのコンセプトが曖昧で音楽性も一貫していない。そこが良い方に出るとオールラウンドな変幻自在ぶりを発揮できるんですが、悪い方に出ると何が売りなのかよく分からない。スマイレージに関しては完全に裏目に出ている感じがします。全ユニットオールラウンダーというよりは、一部は特定の分野のスペシャリストを作っても良いと思うんですがどんなもんでしょう。

2. 真野恵里菜

05. Song for the DATE/真野恵里菜
06. バンザイ!〜人生はめっちゃワンダッホーッ!〜/真野恵里菜(BD:金子・高木・田辺・大塚)

真野ちゃんは歌上手くなってた。何と言っても声量が以前と段違いで、この辺はアウェイの舞台出演等で鍛えられたのかなと。自信という名のオーラも出てて今Mステに出たら面白いことになってた気がします。
今後はハローを卒業するみたいだけど、コンサート中心でスケジュールが回るハローとドラマや舞台(特にアウェイ)のスケジュールは合わないことが容易に推測できるのでこれからはどんどんそっち方面で活躍してほしいですね。テリトリーの内に入ってるんで。

3. Berryz工房

09. cha cha SING/Berryz工房
10. Loving you Too much/Berryz工房

彼女たちはベリっ子と呼ばれてた頃から見てますがみんな大きくなりましたね。7月に須藤ちゃんが20歳を迎え、メンバーの過半数がはたち越え。20歳ではないけれど菅谷ちゃんの別のクリーチャーへ脱皮したかと見紛うような貫禄のつきかたは何なんだろうね。そりゃぼくも年取るわ。
cha cha SING はもう少しこぶしを効かせた歌い方のほうがよいと思ったせいか何となく迫力不足でしたね。見栄えは恋のダンスサイトとハピサマを見るようで凄く懐かしかったんですが。

4. ℃-ute

07. 会いたい 会いたい 会いたいな/℃-ute
08. 君は自転車 私は電車で帰宅/℃-ute

この2曲は初めて聴いたんですが、まぁ歌詞がぶっ飛んでますよね。君は〜の場合歌詞の世界が成立するのはどんだけ田舎なんだよって感じですし、会いたい〜の方はタイトルが「会いたいロンリークリスマス」を彷彿とさせ、お前は西○カナ(検索よけ、沢田知可子でも可)か!いい加減にしろと突っ込んだら負け。おまけに内容があけてびっくり玉手箱で「恋する乙女はベッドで連絡を待つ」といった感じのなかなかアナーキーな歌詞でした。嗣永憲法のできそこないと言えば良いのかな?
曲の方も「Kiss me 愛してる」の焼き直しみたいな感じで間奏のゴスペル調は面白かったけど、全体的にはパンチ力に欠ける。フリも色っぽさを意識した感じで、ヲタ芸「ため息」があちこちで発動されてましたけど、美勇伝で鍛えられた(?)身としては、まだまだ甘いというか上には上があるのだ諸君と微妙に上から目線。
鈴木ちゃんが歌上手くなってましたね。前は上手いけど凄くないという評価だったけど凄味みたいなのがだんだん出てきたような気がする。声が出てなくてもそれなりのまとめ方も出来てきたという点も出色でした。あと萩原ちゃんはも少し肉つけた方が良いと思った。

5. モーニング娘。

11. One・Two・Three/モーニング娘。
12. 私がいて 君がいる/モーニング娘。

娘。は最近のお気に入りの摩天楼ブルースじゃなかった、THE摩天楼ショーが聴けなかったのは残念でしたが、他のユニットの新曲と比べても One・Two・Three の出来が良いのが印象的でした。
9期と10期についてはドリムスの武道館でやっと個体識別がつきはじめたのですが、敢えて推せと言われたら梅田えりかさんに雰囲気が似てる飯窪春菜さんですかね。抜群の幇間トーク、時折垣間見せるJOJO立ち、それを端っこでやってる所がツボです。いつもはメッシさんって勝手に呼んでます。
そのメッシさんですが元モデルさんでえりかさんに雰囲気が似てるので勝手に170近くあると思ってたんですが、意外にちっちゃいんですね。並んだ感じではリーダーより小さかったから160あるかないかぐらいでしょうか。
もう一つの発見がダンスが下手くそ。加入して1年足らずという点を加味してもちょっとなぁという感じ。全体的に腰高でステップの幅も384と比べると全然狭いんでまぁ筋力がないんでしょうが、一番の欠点は失敗しないようにしようというところが見えるところですかね。もちろん新曲のフリは揃わないと美しく見えないということで萎縮する要素はアリアリアリーヴェデルチなのは分かるけど、同じトンチキなフリでも気持ちの持ちようで見え方は全然違うと思うんですが。
あとは工藤ちゃんがチワワという感じの体型じゃなかったことと鈴木ちゃんの首から下がドムみたいだったのがヒジョーに印象的でした。

6. その他

13. 私がオバさんになっても(森高千里)/全員
14. キャベツ白書/ピーベリー(和田・鞘師)
15. ここから始まるんだ!/吉川友

事務所の大先輩の森高さんがデビュー25周年でお祝いするのは良いけど、リミックスがウンチョスな出来だったので激しく盛り下がってしまいました。ただ五月蠅いだけで何の音楽的価値もなかった。
キャベツ白書については、歌詞に出てくる回数がキャベツより稲穂の方が多かった気がする。白いTOKYO みたいなものと考えれば良いんですかね。作詞と作曲が石川さん方面でお世話になった角田崇徳さんだったのが何だか懐かしかったです。
吉川ちゃんも真野ちゃんと同じで貫禄が出ていました。何でハローじゃないのかはよく分かりませんけど、新曲のセンスは今回聞いた中ではかなり良い方だと思いました。ヲタさんたちが研修生の子たちの煽りには殆どのらなかった癖に、本人が煽るとノリノリになるという一種の依存性が印象的でした。ハローの現場ではフリコピ派が多い理由がそのあたりにあるのかな。


といった感じで細かいところは色々発見があって面白かったですけど、コンサート全体として相変わらずの「ハロコン」で、ktkrという半端なタイトルに相応しい出来の楽曲群だったように思います。家で聴きたいかというとうーんという感じ。
ただ自分のようなたまの定点観測がしたいだけの身にとっては、ユニット単独のコンサートに5回行くよりかはコストパフォーマンス的に良くて、みなさんの成長ぶりが見られて面白かったです。次はまた1年後あたりで見てみたいですね。
ハロー編と銘打ったので次辺りはTIF2012の感想でも。