チープ・トリック

すでに dat 落ちしてしまったんですが狼のブログスレでウチが紹介されてまして、望外の喜びといいますか汗顔の至りといいますかとにかく紹介してくだすった方ありがとうございます。数年前にも同じようなスレがあったようで、そこでもウチの前身が載っていて今さらながらこっちもホンとありがとうございました。
ただ。
そこではウチの扱いが PV について語るサイトになっておりまして、PV と言えばココ、と思ってくださる方がいらっしゃるのはすごく光栄なことなんですけど、再開してからはまったくその方面に全く触れていない身としては内心あばばばば。
というのも最近のハローの PV というかミュージックビデオはとにかく論評にすら値しないものが多くて扱いに困ってるんですね。ただでさえシングルVという他のだれもやってない恥ずかしい売り方をしているのに、質は他のどこよりも粗悪な出来ばえ。おまけにとうとうシングルVに購入特典をつけ始める本末転倒な有様でして、もう語るに落ちたといいますかいいとこを探すのにほとほと疲れているのが正直なところです。
そういうわけでいいところを無理矢理探すような行為は放棄して、今回は低予算?でもどうすればぼくが気に入るのかという何様な立場からものを考えてみました。

◆ハンディカメラの使用


℃-ute の最新作「キャンパスライフ〜生まれてきてよかった〜」はそのタイトルのとおりどっかの大学のキャンパスで撮影されており、素に近い表情を見せる彼女たちの魅力的な映像が収められておりますが、ところどころ尻の収まりの悪い映像もそこかしこ。

なんの罰ゲームだ。これは?
テニスコートをヒールで踏みにじるという行為がすでにあり得ないんですが、このパートをお気に入りとしてキャプチャしてる人がほとんどいないのもいかに画としてありえないか端的に物語っている気がします。
別にダンスシーンを入れるという法律もないですから、全編ハンディカメラで撮影しあとは編集で、という方が楽だしメンバーに撮らせれば結構面白いものができると思うんですが。

COSMETICS - LOVE IS ALL

◆構成をほぼワンシーンで

編集の手間を省きたければワンシーンで撮れば良い。その分事前の画コンテやロケハンが大事になりますが、一度決まってしまえば後はリップシンク。そう「歩いてる」を全編に渡ってというやつです。ソロパートで緩急をつけても良いのではないでしょうか。

RIP SLYME - 黄昏サラウンド

◆モブシーンはハロプロエッグを活用


いつも思うんですが真野ちゃんのバックダンサーはなんでいつも4人なんですかね。新曲の「お願いだから」のこのシーンは隙間だらけで寒々しいことこの上ない。パワー不足はマンパワーで補うべきかと。

その点 Perfume の「不自然なガール」は↑のような遊び心もあり、大人数のメリットを良く生かしていたように思います。まぁそれだけエキストラの費用とかかかるんですが、その辺はエッグの子達をもっと利用、というと語弊がありますが使わない手はないということで。

Michael Jackson - Thriller

◆小道具の工夫


OK Go - Here It Goes Again


笑いすぎておなか痛い。ルームランナーいくつか並べてるだけなのにね。
発想が奇抜すぎてそうそう真似できるものではないけれど、ハローの PV で欠けているのはこのあたりのユーモアかも。お高く止まり過ぎてかえって可能性を狭めてるのかもしれませんね。昔は尻向けたり、便所磨いたり色んなことをやってた覚えがあるんで。
このあたりBerryz工房ならやれそうな気もしますが、ベルトコンベア自体は Perfume でもやってるんですよね。

Perfume - ナチュラルに恋して


とまぁ費用をそれほどかけなくてもできそうな方法を挙げてみましたが、やっぱり大事なのは発想なんでしょうね。映像で飯食ってる人ならそのあたり豊富に持ってると思うんですが、ハローにおいてそれが発揮できてないのは、無能だからなのか安く買い叩かれすぎてやる気が出ないのか、はたまた曲や彼女達自身に刺激を受けるものがないのか定かではないですが、まだまだ色んな余地はあるんだろうなと思っている。
最後に発想という点ではずば抜けすぎている PV を貼って今回は終わり。今のハローの PV がどうしようもなく見えるのはある意味この PV を観てしまったばっかりに、というところはあるかもしれないよなぁ。罪な PV です。

Chemical Brothers - Star Guitar